「ないくん、大好きだよ」
俺を優しい瞳で見つめ、キスをしてくれたりうら。
、1人目の運命の人。
「ないちゃん、いつか僕のお嫁さんになってね!!約束!!」
俺と結婚の約束を結び、指切りをしたいむ。
、2人目の運命の人。
「ないちゃんの事絶対幸せにするからな笑」
微笑みながら俺の頭を撫でてくれた初兎ちゃん。
、3人目の運命の人。
「ないこ、ずっと俺の隣に居て欲しい」
頬を赤ながらもストレートに告白してくれたまろ。
、4人目の運命の人。
「ないこ、愛しとる」
俺の肩を抱き寄せて温もりを伝えてくれたあにき。
、5人目の運命の人。
皆、俺を愛してくれて、好きでいてくれて、ずっと
隣に居る、幸せにするって約束してくれた。
でも、皆、俺を1人にした。
りうらは濡れ衣を着せられて首を斬られた。
いむは後ろから襲われて首を締められた。
初兎ちゃんは子供を庇って車に轢かれた。
まろは戦争で敵の銃に撃たれた。
あにきは帰り道に通り魔に刺された。
約束は守られなかった。
皆、嘘を吐いた。
皆、俺を置いていった。
「嘘吐きッ、、」
涙を流しながら、頭の中で考える。
何回この人生を繰り返せば良いんだろうか。
何回大切な人を失わなければいけないのだろうか。
時代が変わっても平和になっても、何も変わらなかった。
「皆、俺を置いて行くんだから」
屋上のフェンスの外立つ。
手に握り締めている花から花びらが落ちる。
赤色、水色、白色、青色、黄色。
色とりどりの花びらが散る。
「、今そっちに行くからね」
俺は風に体を乗せ、地面から足を離す。
「来世こそはッ、幸せにっ、大切な人が命消える事がありません様に、、」
空に手を伸ばし、願いを呟く。
涙で少し霞む視界には桜色の1枚の花びらが映った。
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