7歳下の妹は、昔から、こうだ。私が考え込んでいると、どうしたものか気がついて、こうやって、私をからかっては笑わせてくる。
『もう、ええわ。そっちは、どう?ちゃんと大学行ってる?』
『まぁ、そこは、ちゃんと、それなりに。』
『なにそれ?』
『まぁまぁ。あ、そうそう、お姉ちゃん、GENIC、好きやったやろ?今度、ライブ行くことになった!』
『うわー、かすみ、ズルいやん。私もまだ参戦したことないのに!』
『東京はイベントの数がエグいわ。大学終わりに、ちょちょちょーと行けるで。今日は、その報告やったの。じゃーねー✋』
「もう…いっつも、一方的なんやから」
でも、妹からのLINEに、やっぱり元気が出た。歳が離れていても、一緒に育ってきた仲だ。
7歳離れていると、共働きの両親に替わって私がよく面倒を見た。
名前に似合わず向日葵みたいな子で、周りを明るくするパワーがある。私は、少しお転婆な妹が好きだ。
一方、私は運動も割りと得意だったし、学校行事の委員をやったりもしたのに、なぜか、いつも、名前どおりの大人しい子呼ばわりされてきた。
それも今となっては昔の話だけれど。
さ、さっぱりしてこよう。
後で、”Keys-1”、検索してみよう。
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