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冬弥視点 。
視点交換有 。
冬弥視点 ↪︎ ◆ 彰人視点 ↪︎ ◇
◆◆◆
俺には 大好きな人が居る 。 ふわふわのセンター分けな 髪の毛 、 綺麗なオレンジ色に 一房の 黄色いメッシュ 。
彼は 国民的なアイドルだ 。
男性アイドル なんて 興味はなかった 。 だけど このアイドル 。 彰人さんには すごく惹かれた 。
力強く 優しい歌声 が 耳に心地よくて 気付けば 世間一般的に言う リアコ 、 というものに なっていた 。
「 今日 も 彰人さん 歌声かっこいいな … 。 新しい アルバム が 出たんだったか 。 」
アルバムショップ に 陳列された 沢山の CD を 見る 。
やはり 人気なのだろう 。 もう 完売している 。 店員さんに聞いても 入荷の予定はまだ ないそうだ 。
残念だ 。 また今度にしよう 。
「 すみません 、、入荷次第またSNSで 告知致します 、 」
「 いえ 、謝らないで下さい 。教えて頂きありがとうございました 。また来ますね 。 」
購入特典 、欲しかったなぁ 、 なんてことを 考えながら歩く 。
すると後ろからよく聞き慣れた声がした 。
「 ねぇ おにーさん 」
そう 、俺の大好きな 東雲彰人 と 同じ声 。まさか 、、買えないショックで幻聴まで聞こえてしまうなんて 、どれだけ俺は 彰人さんのことが好きなんだか … 。
「 ちょ 、無視しないでよ 。おにーさん オレのCD探してたでしょ ? これあげるよ 。 」
「 え 、ぁ 、え ?? 東雲彰人 、さん ですか ?? 」
幻聴の次は幻覚まで見え始めたのか俺は 、、、
「 逆に誰に見えるんだよ 。ほらこれ 、受け取ってよ 。他の子には内緒だよ ? 」
そう言って くす と 笑う 彰人さん 。あぁ 神様 。今日が 命日なんでしょうか 。
なんて 馬鹿な考えと同時に 早まる鼓動が抑えられない 。好きすぎて どうにかなってしまいそうだ 。
「 じゃあね 。また ライブ来てよ 。おにーさんが居ると オレ頑張れるからさ 、 」
ひら と 手を振り 去っていく彰人さんの背中すら 愛おしく思えてしまう 。
この人はどれだけ 俺を虜にしたら気が済むのだろうか 。
◇◇◇
オレ 、東雲彰人 は 俗に言う アイドルだ 。そこそこ 人気がある 、とは 思ってる 。
そんな アイドルが 一番しちゃいけないことって なんだと思う ?
そう 、 恋愛だ 。
別にしちゃ いけねぇなんて 訳ではない 。だが 世間一般的に そういう認識になっている 。
だが オレは あるやつに恋をした 。 それも オレらアイドルが 一番しちゃいけねぇやつ 。
それは ファンだ 。
たまたま ライブに来てくれた 半分こな 髪色が特徴的で 目元の黒子が やけに 妖艶なファン 。恐らく 男 、みたいだが そんなの関係ない 。オレは この 男に一目惚れした 。
それからというもの オレは この男について調べまくった 。 ごく普通の 社会人であり サラリーマン 。サラリーマンなんて似合わない程に顔が整っている 。オレと一緒にアイドルやればいーのにな 、なんて 余計なことを考える 。
あぁ ほんとに こいつは とことんオレを狂わせる 。
そして ある日 、オレは 出会った 。
オレの 何よりも愛おしく 大切な存在 。名前は知らねぇけど 、 これから知っていくだろう 。
だって そのCDには 、
盗聴器がついてるんだから 。
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