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微妙に長い。案をついに文字化できたのでかなり嬉しみ
明那視点ですすみます。途中ちょっと不破
不破→fw 明那→ak
「明那こっちおいで」「かわええな」「大好きだよ」「明那の傍にいさせて」そういった君の顔。君の声を、俺はきっと、ずっと忘れられない。
ak「あ、ふわっち起きた?遅いで〜寝すぎ!」
俺はいつも通りのテンションで病室にてふわっちにそう言う。 ふわっちは困惑しているようなそぶりを見せて、
fw「……..誰やっけ..?」
と俺に言った。
その言葉に俺は動揺する素振りも見せず、ただ笑顔で「ふわっちの恋人でありダチの三枝明那!もー心配したんやからね?」と言う。
fw「明那…..ってえ、恋人?」
ak「….信じられないみたいな顔してんじゃねー笑、何、やだ?」
fw「いや、やじゃなくて、俺に恋人がいるってのがびっくりっていうか」
ak「ふ、わかる、ふわっちって人に興味ないもんな〜」
fw「それは確かに…」
ak「花、みんながくれたんやで、飾ったげる」
fw「……..明那、はさ」
ak「んー?」
fw「なんで、記憶がなくなっても俺の傍にいてくれるん?」
時間が急に止まったように静かな時間が流れる。なんて答えるのが正解かなんて、今の俺にはわからない。だから。
ak「なんでやろうな?」
とただ笑った。そして小さく、「俺もわかんねえや」という言葉を投げ捨てた。
ふわっちはそんな俺の曖昧な答えを聞いても問い詰めることをしなかった。
fw「ありがとう、明那」
ふと、ふわっちの方を見る。その空元気な笑顔を見るのは、もう疲れたんだ。
fw「……!」
俺はふわっちの頭を胸に当てる形で抱きしめた。
ak「好きだからに決まってんじゃん。離れたくなかったからに決まってんじゃん。一緒に生きたかったからに決まってんじゃん……!!!」
声が震える。視界が揺れる。俺はよりふわっちの頭を強く押さえつけた。
ak「……また、一緒に生きる記憶、作ろう。俺はずっとそばにいるから。離れたくないから… 」
fw「…….明那…」
しばらく俺はふわっちを離してあげられなかった。だってどこからみても、酷い顔をしてたから。
ak「ん〜…!外気持ち〜…!! 」
fw「ほんまやえぐ!むちゃくちゃ気持ちええ…..」
久しぶりに外に出た気がする。俺は病気でもなんでもなかったのに、全然外に出なかったから。
風を浴びるふわっちがすぐそこにいる。それだけで、なんでこんなにも風が気持ちよく感じるんだろう。
ak「ふわっち、帰ろ!!」
fw「………明那」
ak「….?」
急にふわっちが深刻そうな顔をして動きを止める。
fw「ありがとう。ほんまに。…..やからさ」
『もう起きてええよ….?』
え?起きるって。何言ってー….
グラッ
ak「….ッ!」
あれ….急に目眩がして。
前が。見え、な、い
fw「ここから出られないんよ。俺は」
倒れた明那の頬をなでる。これで俺は、明那の目を覚ませただろうか。ああ。なんでもいい。ただ俺は。どの世界でも、君が好きだ。
ハッッッッッッ!!!!
ak「…..はっハッ…ぐッ., 」
fw「….な、…きな、明那!!!」
目を覚ますと俺の顔の目の前には泣きそうな顔をしたふわっちがいた。
ak「ふわっち….」
ぎゅっっと強くふわっちに抱きしめられる。
fw「….よかった。よかった…。こんなすぐ死ぬとか、絶対あかんで…」
ふわっち。今あの人に興味が無い君が。泣いているのか。それも、俺が原因で。
ak「はは….」
変な夢だ。現実に起こされる夢なんて。
ak「ほんまに….ありがとう…」
俺もふわっちを抱きしめ返す。俺を待っていてくれて。俺を起こしてくれて。ありがとう。
こんな俺だけど、君にいいたい事は山ほどある。でも、きっと今は語り尽くせないだろうから。
ak「….一緒に生きる記憶、ふわっちが作ってな」
ふわっちの頬をもち、見つめながらいう。
それに反応するように、ふわっちの視界が少し揺れて、小さく縦にうなづいた。
fw「一緒に作ろう。一生、そばに居るから」
ほんまにそうやといいけど。
俺は軽く唾を飲み込み、笑った。
ak「ただいま、ふわっち!」
fw「おかえり….明那!」
君のことが、大好きだ。
END
純粋たる話。