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どうも、絵音と申します。
この文章は以下の要素を含みます
・nmmn
・BL
・fwhr
以上の意味がわからない方、地雷の方はブラウザバックお願いします。
文才のない者が書いております。暖かい目で見ていただけると嬉しいです🙇
ろふまお塾の撮影の合間。
2本目を撮り終わった後のこと。
さっきから不破さんとは話しておらず、撮影中もお互い営業スマイル。
社長ともちさんは、そんな僕たちを怪しげな目で見ていた。
どうしてこうなったんだよ。何処から間違っていたんだ。
悩めば悩むほど、目の前が暗くなっていく。
これならいっそ、別れたほうが、
ん?
別れる、か。そうか。さっきので僕はもう振られているんじゃないか。
そうだよな。彼氏を突き放した僕なんてもう彼女じゃないよな
そうかそうか、もう僕と不破さんは他人。ただの仕事仲間。
ただの同僚との喧嘩事。
そう思うと、少し心が軽くなった気がした。
3、4本目を撮り終わり、また休憩が入る。
さっき吹っ切れたからか、いつもの調子が戻ってきた。何ならいつもより元気なくらいだ。
だが1、2本目とのテンションが違いすぎるあまり、周りの人にかなり心配されていたみたいで。
ついさっきまで社長と何かをコソコソ話していたもちさんが話しかけてきた。
「甲斐田くん」
「もちさぁん!どうかしましたか?」
胸に何かが突っかかっているのに気づかないふりをして、いつも通り、と明るく振る舞う。
「今、ちょっといい?」
「はい、大丈夫ですけど」
「じゃ、ちょっと移動しようか」
「?はい」
なんのことかわからないが、僕はもちさんに連れられて空き部屋に入る。
パタン、とドアが閉まる。とほぼ同時に、声をかけられる
「甲斐田くん、ふわっちと何かあったでしょ」
「え゛」
バレ、、ている。完璧に。見抜かれていた。
もちさんの観察眼には、いつも驚かされる。ほんとに高校生か?
「まあその反応を見るに図星でしょ。何があったか、言いたくなかったら良いけど教えてよ」
少し、、躊躇う。でもふと、もう別れているんだから良いか、と。
「喧嘩したんです、不破さんと」
「うん」
「女性スタッフに呼ばれた時、『距離が近い』って」
「うん」
「過去にも何度か、言われていたんです。
『お前は危機感がないんだから、自分を大切にしろ』って。
けどこんな僕が好かれている訳ないし、いつも聞き流してたら
今日ついに怒られてしまって」
「はあ、、そ、っか」
「?」
もちさんも呆れた表情を見せる。なんだよみんなして。
「ふわっちの気持ちも痛いほどわかるわこれ、、苦労してんなぁ」
「何何、なんなんですかもう」
「はぁ、、」
もちさんが大きな溜息をつく。
「甲斐田くん君ね、好かれてるよ色んな人に。」
「は??」
余りにも不破さんと同じような事を言うから変な声が出た。
「君はね、自己肯定感がなさすぎる。
甲斐田くんは君自身が思ってるより、人に好かれる体質だよ。ガチ恋ホイホイかよ」
「はぁ」
「ふわっちはね、甲斐田くんの事が大好きなんだよ、
だから、自分の大切な人を自分だけのものにしたい、独占欲が働いている」
「独占欲、」
「そう。だから他人と甲斐田くんが話していると嫉妬するんだよ。きっとね。だから甲斐田くんももっと自分を大事にーー」
「でも、僕たちもう別れてますよ」
「はぁ??」
ドアの奥からガタッ、と音がした気がした。多分気の所為。
「どういうこと、甲斐田くん」
もちさんは睨むように僕を見る。そんな気になる?まあ話すけどさあ。
「今日の撮影が始まる前、不破さんに言われたんです。別れるって」
「???」
もちさんは何を言っているんだ、とでも言いたげな顔をしている。
「きっとこんな僕に飽きたんでしょうね、別れるって言われて、別れるなら、もう不破さんなんて気にしないで良いか、って思って」
「甲斐田くんさ、それ本心?」
「?全部本心ですよ。あっちもきっと僕のことなんてどうでもいいと思ってる。もうただの他人です。」
「そんな訳無いじゃん、、だって君すごく哀しそうな顔してる」
哀しそう、?僕が?もう吹っ切れただろう。
不破さんの事なんて、
もう
「本当はまだ好きでしょ、ふわっちのこと」
「!」
ハッとした。僕は、まだ諦めきれてなんていなかった。
この胸に突っかかるものは、未練。
まだ不破さんのことを諦めたくないという気持ち。
もちさんはやっと気づいたか、と言わんばかりの溜息を零すと、誰もいないはずのドアに向かって声を掛ける。
「もう入っていいよ、社長、……ふわっち。」
「え」
「晴!」
「ふわさ、、」
勢いよく部屋に入ってきた不破さんは、僕を見るなり抱きしめる。
「ごめん晴、疲れてたんだ、ここ最近面倒な姫の相手ばっかりしてて、晴にも同じような態度になっちゃって、ごめん、言い訳にしか聞こえないよな、ごめん晴、謝るからもう他人だなんて言わないでくれ……」
今にも消え入りそうな小さな声で何度も謝る不破さん。
不破さんは、僕をまだ好きで居てくれたのか。
こんな僕を?こんな面倒な僕を。
「不破さん」
声を掛けると彼は僕の目を見る
「こんな面倒な僕でも
嫌いにならないでくれますか」
僕の声はきっと震えていたのだろう。不破さんの返事を待つ。
「嫌いにならない。大好きだ。一生、隣に居てくれ。」
まっすぐな目で僕を見つめる不破さん。
「喜んで。」
そう答えると一層強く抱きしめられる。
「いたたたっ力、強いって」
「はる、晴……大好き。」
「、僕も」
その様子を見てくれていたもちさんと社長は僕らに声を掛ける。
「全く、心配したんですから、。」
「撮影中もボーっとしててさ、ずっとカットかかりそうで気にしてたんだからな、、周りに迷惑かけるなよバカップル!お幸せに!」
「そうですよ、本当に世話の焼ける2人だ…これからは平和にいてくださいね、お幸せに。」
「迷惑かけてすんません。じゃこれで俺と晴は公認カップルって事で」
「不破さん切り替え早すぎ、、っていうかまさか、この部屋で話したこと、、全部聞かれてたんですか」
「?そうだけど」
「私が剣持さんに声をかけたんです。剣持さんはうまく甲斐田さんの本心を引き出してくれましたし、私は不破さんに間接的に甲斐田さんの気持ちを聞かせることができた」
「本当にうまくやりますなぁ、にゃはは」
「ほんとにね、、恥ずかし」
あはは、と4人の笑い声が空き部屋に響き渡る。
これで一件落着、と思われたが。
「あぁやっと見つけた、!みなさん休憩はもう終わりですよ?もう撮影が始まる時間ですけど」
「「「「あっ」」」」
すっかり忘れていた。まだ2本撮影が残っていたことを。
「やばっ、忘れてた、、」
「バカだね」
「おいガキ?」
ドタバタとスタジオへ入って行く4人。これでこそROF-MAOだな、何て考えつつ、Dの合図で撮影が再開した。
お疲れ様でした。次はR18となっております。
誤字脱字等あればコメントにてご指摘よろしくお願いします🙇♀️