少女は毒林檎を1口頬張る 。
その瞬間にこの世の全てを悟り、幸せな顔で倒れていった 。
なんとも素敵で美しい死に方なのだろう。
僕もこんな風に死ねるだろうか 。
神崎 太陽(こうざき たいよう)
♂
23 歳
¿?
︎︎ ♀
??歳
AM 1:00
小説を読んでいた 。内容はとてもつまらなく在り来りで 、暇潰しには丁度よい 。
部屋には鉄の香りが漂っていて、その原因を見つけるのに時間はかからなかった 。
「 鼻が潰れそうだ 」
僕の膝で冷たくなっていく彼女 。
もう物になってしまった 。
さっきまで一緒にご飯を食べていたのに、いつの間にか死んでいた。
否、僕が殺したんです 。
恋するのは悪いことでは無いのだが、どうにも僕には合わないらしい 。少しカッとなると人を殺めてしまう昔からの悪い癖があるもので 。
そして僕には恋している相手がいる 。
名前は知らない少女 。白い肌に浮いた赤色の口紅 。黒髪は少し濁っていて、それでも人を魅了する何かがあった 。
彼女はきっと魔性の女だ。
僕はいつか彼女をこの手で殺めて、僕の物にしたいのである 。
なんてそんな夢は儚く散った。
過去の僕に伝えたい。
彼女に近づくな と 。
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