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レオが死んだ。
突然のことだった。俺の家に向かってくれている最中に車に跳ねられてしまったのだ。
家族葬式で俺はレオの最期を見ることが出来なかった。
ガチャ
ばぁやさんに頼み込んでレオの部屋に入らせてもらった
「……ごめんねレオ。俺のせいだ。俺が家に来てなんて言うから…」
ごめん。ごめんねと呟きながらレオの部屋の匂いを噛み締めた
「ごめん。レオ」
ぽた、ぽた…と真っ暗な涙が床に落ちる
「何泣いてんだよ」
え
脳がフリーズした。目の前に天使の輪っかのような物を頭に浮かせた”レオ”がぬっと現れた。
「れ、れお?」
どうして、レオは死んだはずじゃ?…あ、謝らないと、お、俺のせいでレオは死んじゃった
「おーい」
聞いてる?というジェスチャーをしている
涙がぶわっと溢れてきた
俺はレオを抱きしめた……がレオは幽霊なので透けてしまった
「凪、どーしたんだよ?俺お化けだから透けちゃうぞ?」
「ごめん。ごめんレオ、俺のせいだ、ごめん、ごめ、」
透けていることなんて気にせずに抱きしめ続けた
「すとーっぷ!なんでお前が謝んだよ?」
「だって、俺が家に来てなんて言うから…」
「それはいつもの事だろ!運が悪かっただけだよ」
儚げで、どこか悲しそうな笑顔を見せた
「…ごめん」
「だーかーらー!謝んなって!」
「ま、俺を轢いた運転手にちょっとしたイタズラはしたけどな笑!」
レオはさっきとは違う、からっと笑った
「ていうか、なんでレオはここに居るの?」
「葬式やったし成仏するんじゃないの」
「んーそうなんだけどさ〜なんか、未練?みたいなのがあるっぽくて」
あるっぽくて、?
「分からないの?」
W杯は既に優勝しているため違う、じゃあなんだろ?
続けてレオは
「そーなんだよ!思い出せねーんだよな~」
「だからさ!俺が成仏できるように手助けしてくれよ!」
なっ!とキラキラした目でそう言った
俺が言うのもあれだけど、レオには成仏して欲しくない。レオが幽霊ならずっと一緒にいられる。
「なぁーぎー?」
「……」
とりあえず口だけでもいっておこう。
「…うん。協力するよ」
「よっしゃ!さすが凪!」
1話はここまでです!
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