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kn side
家を出るとそこには既に親友であるnakamuが待っていた
おはよう、そう言おうとする
kn「お…ょ」
でも、うまく声が出なくて変な音になる
nakamuは僕に気づくとニコッと笑った
nk「おはよう」
ぴょこぴょこと手を動かす
うまく伝わってるといいけど
nk side
kn「お…ょ」
きんときがこちらへ近づいてくる
深く被ったフードのせいで表情は見えない
nk「おはよう」
人前だとブギーボードを使った筆談で話すけれど人がいない時は声を出して話してくれることもある
信頼してくれているんだと思うと嬉しくなる
きんときの下駄箱の中を見ると相変わらず悪口が書かれた紙が大量に入っていた
それをとって手提げバッグにまとめて突っ込む
nk「大丈夫?無理してない?」
kn『してないよ』
nk「ならいいけど」
傷ついているくせに隠そうとする
そんなに頼りないのだろうか
紙を捨てて戻ってくるときんときが4人の人に話しかけられておろおろしていた
???「職員室の場所教えてくれない?」
nk「こっちだよ」
半ば強引に話に割り込む
職員室の前まで案内し、彼らと分かれる
多分また会うだろう
教室の前できんときと分かれる
隣のクラスから笑い声が聞こえてきて不安になる
でも、向こうへ行くことはできない
そんなことをしようものならもっときんときの立場がなくなるって知ってるから
こんな時、同じクラスだったらよかったのにと思う