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文才がないので少しでも身につけようって事で一次創作です
BL要素 死ネタ要素 いじめ、虐待要素ありです
それでもいいかたはどうぞ⬇
- 【愛してた】 -
突然だが、僕は毎日いじめられている。あぁ、それと里親からの虐待もだ
理由は地味で気に食わないから、親がいないからと理由は様々、
そんな底辺の中の底辺の生活をしている僕には大切な人がいる。
名前を柊 彼方(ひいらぎ かなた)という
長い髪に華奢な体つき、誰もが一度は女、と見間違えるほど綺麗な人だ。
そして彼は僕の人生を大きく変える人物になったのだ。
あの暑い夏の日に…。
ぼくらが出会ったのは小学生で、互いに虐待、いじめを受けていたこともあり仲良くなるのにそう時間はかからなかった。
彼方…ここでは彼と呼ぼう、
彼の家は相当な金持ちで、毎日お金をたかろうといじめっ子達があつまる。
それでも彼はいじめっ子達にお金を渡したことは一度もなかった。
何故と理由を聞けば「これは俺の親がくれたものだから」と苦笑気味に言った。
その言葉を聞いて僕は「何故柊の両親は優しい彼を虐待するのだろうか」と不思議に思った。
その理由は、その数日後にわかった
ある日僕がいつものように深夜に散歩をしていた。
あれはまだ若干春の風景が残っていた。
ふと彼の家の前を通りかかり家の方に視線を向けると彼が制服のまま家の前に座り込んでいたのだ。
彼を見つけた僕は話を聞くために一緒に散歩をしようと誘い事情を聞くことにした。
話の内容は彼の父親はある日を境に酒に溺れた、原因は不明だ、そうだ
毎日のように彼の母に暴力を振るい暴言を吐いた、そんな生活の末、彼の母は息子である彼に依存する人格と彼を殺したい人格の二つに分かれるようになってしまった。
単純に言えば多重人格なるものだ
もう彼の両親の心の中には彼を大切にする思いは無く、ただただ邪魔な存在になってしまったのだ。
「なぁ、お願いだ俺と一緒に逃避行…あー、いや一緒にこの世界から逃げ出してくれないか」
そういいながら泣き出す彼の背中をさすることしか僕にはできなかった。
僕たちはその後なにも会話することなく解散となった。
あのとき「いいよ」と答えられる強さが僕にあったらよかったのに…。
その話を聞いた数ヶ月後…夏の暑い暑い教室での授業中に彼からいきなりメールが届いた。
彼は今日学校を休んでいて、おそらく体調不良かなにかだと思い軽い気持ちでメールを開いた。
だがメールアプリを開いた瞬間、僕の目に飛び込んできたのは体調不良なんて軽いものではなかった。
「俺にこの世界はまだ早すぎたみたい」
そのメールを見た瞬間僕の脳裏には
『自殺』
その二文字がよぎった、
僕がメールを読み終えたと同時に僕の席の横にある窓の外から黒い大きいナニカが振ってきた。
鳥のようだった…いや鳥であって欲しかった。
ドスッとナニカが落下した音がした瞬間聞こえたのは体育中だったクラスの女子の叫び声、「なになに?」と騒ぎ出すクラス
さっきの叫び声を聞いた瞬間僕の頭は真っ白になった。
何故だろう、その日は30度越えの日のはずなのに僕の中は冬みたいに…いや冬より冷たかった。
そして、ピコンッとメールがなった、
「今までありがとう、お前のこと愛“してた“」
そのメールを見て僕は
(僕は愛してる)
そう心の中でつぶやいた。
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