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長い睫毛に桜色の髪。ピアスが付いているのも大人っぽい。クレオパトラの見惚れてしまうんじゃないかと思うほど美しい君。
話した事はないけれど、仲良くなれたらなんて。つい見惚れていると不意に君が此方を見た。
目が合いルビーの様な瞳に俺の姿だけが映る。その瞳にドキドキしながらも見過ぎてしまった事を謝罪する。
「あっ、ごめんじろじろ見ちゃって、。」
「ううん、別に良いよ。大神くん、だっけ?」
隣ってだけなのに俺の名前覚えてるんだ、。
「ね、大神くんじゃなくてりうらって呼んでよ。」
俺の言葉に驚いたのか君は一瞬目を見開いた後、優しく微笑んだ。
「うん!じゃあ、りうらって呼ぶね!」
そこから俺と君はどんどん仲良くなっていった。一緒に帰ったり、遊びに行ったり、。
あっという間に過ぎていく楽しい日々。
でも、そんなある日の放課後、君は俺に言った。
「ねぇ、りうら俺の事抱いてくれない?」
君のそんな言葉に思わず目を見張る。
「えっ、いや、無理だよ、。ないくんを抱くなんて、」
「お願い、こんな事頼むのはりうらだけだから」
此方を上目遣いで見る君。長い睫毛に形の良い綺麗な唇が俺の目に映る。
何とか理性を抑え、もう一度だけ断る。
「っ、でも、。俺達は友達でッ、。」
「、お願い。」
それでも引かない君。
「、分かったよ。もう、止まれないからね。」
俺は切れてしまった理性を勢いに君を机に押し倒し、シャツのボタンを乱暴に外す。
シャツから現れる陶器の様に透き通った白い肌。その肌にピアスがよく映えている。君は一体何処まで美しいのだろうか。
顔を近づけて君に優しくキスを落とす。
「、、、♡」
そんな俺に君はいつもと違う妖艶な笑顔で微笑んだ。
「、、」
結局、あの日俺は君と身体を重ねてしまった。結局俺は君とセフレなのか恋人なのか。
よく分からない関係になってしまった。
『お願い、こんな事頼むのは“りうら”だけだから』
あの日の言葉を思い出し、少しばかり期待をしてしまう自分がいる。君と付き合えるかもしれない、。
なんて淡い思いを抱きながら歩いていると、目の前の見覚えのある桜色の髪。見覚えのある姿思わず声を掛ける。
「あっ、ないk」
青髪の男と歩く君。恋人繋ぎをしていてどう考えても友達ではない事が分かる。
「はっ、?」
信じられない光景に思わず声が漏れる。俺だけって言ったのは?喉がカラカラになるのが分かる。
あまりの事に呆然とし、立ち尽くしてしまう俺。そんな俺に気がついたのか君は此方を振り向き
「騙された?♡」
と口パクし、君はあの日同じ様に妖艶に微笑んだ。