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ヒャッホーイ!!リーブの小説!しかもすまない先生達の日常系! 私日常系の話しだして良かった! めっちゃ面白いね!時間があればすぐにゆっくり見させていただきますわー!
あらすじやらは書いていませんが、後日出します。 謎に急いで投稿したので、事故ってる所がありましたらお知らせ下さい。
⚠️注意事項⚠️
ウォーターチャレンジ様の二次制作です、本人様とは一切関係ありません。
約5000文字の読み物です。恐らく長いので時間がある時にお読み下さい。
キャラクターの名前が変更されています、ご理解いただけると嬉しいです。
苦手な方はブラウザバックをお願いします
それでも良い方は………先にお進み下さい。
ここは、何処かにある「ウォーター学園」。
一見普通の学校に見えるが…少し違う。中高一貫のウォーター学園は、「戦闘」、「サバイバル」等が可能な人材を作る為に作られた、選ばれし者しか入れない特別な学園だ。だがそこまで桁違いに違う訳では無いのだが。だが……ひとつのクラスのみは違った。良い風に言えば最強、悪い風にいえば異常だ。
そんな____一つの教室の日々を、ご覧あれ───
いつもの日常。俺…優築銀は登校時刻に道を歩いていた。遠くに見えるのは通っている「ウォーター学園」。世間からは”特別な学園”と呼ばれている。が……通っていると実感は湧かないものだ。
チラホラと同じ学園へ向かう生徒の姿が見える。…まだ俺のクラスメイトは一人も見えていないが。俺は暖かくなった空を見上げながら「ほう……」と息を吐き小さく笑う
「はー、暖かくなったもんだな〜。そろそろ桜が咲いてもおかしくねぇかn」
「おはようございます銀さん。上を見上げてどうしたのですか?」
後ろから肩にトン、と置かれた手の平。
同じベージュのスーツ、鮮やかな水色のズボン。だが仮面をかぶり、中にパーカーを着ているのは違う。黒い手袋をはめた彼…
光面黒亜は「ちゃんと見てますか?」とクスクス笑う。
俺は少し赤くなってから、すぐに言った
「いやっ…それはそろそろ花が咲くかなーって、考えてただけだって。 ほら、もうこんな暖かいし…」
「確かに、季節の移り変わりは美しいな。」
「ってバナナ!!お前もいたのかよ!!だったらそこからぬって出てくるなって!」
一瞬お化けかと思う出方だった。同じ制服に白いワイシャツと黄色のネクタイをした、少し髪が長めな彼……弾音光生だ。
普通はこんなことしないのだが…丁度俺とブラックが話していて、入るタイミングが分からなかっただけかも知れない。
____否、彼なら分かるな。今は、珍しい彼のただの悪戯だ。
俺は珍しい事に少し困り顔になったが、まぁいいかと笑い飛ばした。いつもの調子で話せば、歩いてる時間なんて感じない。
「あ、もう着いたか、やっぱあっという間だったな、話してると。」
「そうだな、もうここを通れば遅刻の可能性はほぼ無いだろう。遅刻はこの学校痛いからな……」
「遅刻って成績やら全てにダメージ喰らいますからね…。一度やってしまったことありますけど、シンプルキツかったです。」
何故か遅刻の話になった。
まぁ遅刻したらトレーニングを二倍にされる。それか全校掃除。どちらを選んでも地獄の片道切符なのには変わりないのだが……。
ちなみに痛みで全身が終わるそう。
控えめに言って聞いただけで嫌だ。俺は入学初日から気を付けている。
そろそろ校門だ。三人共鞄に付いているウォーター───
ドンッ!!
誰かに勢いよく押される。バランスを崩して倒れ込みそうになったが、何とか地面に踏ん張って耐えた。
このような事をするのは……あいつしか居ない
「おいー!!またかよ赤ちゃん!いい加減にしろよ! 」
「ヘッヘッヘ!!良いだろわざとじゃねぇんだ、力入り過ぎちまうんだってば!」
へへへと笑う彼…熊居緑河は同じ制服と、中にくまさんの模様が入っている白い長袖を着ている。よくすっ転ぶため顔にはいつも絆創膏が絶えない。
俺をよく押してくるが、もう力が強いの強いの!!
ちょっとは俺の事考えてくれ!!と毎回心の中で叫んでしまう
「全く…貴方は朝から全力ですね」
「そんな事言ったらあいつだって負けてねぇだろ!!」
「あ、そういえば来てねぇな、いつもこの位の時間なのに…」
「はっ、来ておるわ、意外にも気付かなかったな貴様ら!!」
「!?マネー…声出してなかったのか……」
後ろからの巨大な声。例の制服の中にシャツ、橙色のネクタイを付けている、メガネをかけた彼……金城三貴。
いつもと同じく堂々とした大きい声。近くだと鼓膜が破れる…いや粉々に砕けてしまう。
「ここで5人は揃ってるみたいだな、じゃ、入っちゃうか」
赤ちゃんに邪魔されたが、5人共カバンに付いているウォーター学園に入るためのバッジ…言えば入園チケットの様なものだ。
生徒、先生に配られ、これがないと決して入れない仕組みになっている。かなりハイテクな仕組みだと言えるだろう。
錨の形をしたそれを…ピッ。音も無く門が開く。5人とも余すことなく入れた。
そこから歩いて学園内へと直行。
靴を履き替えて当たり前に3段飛ばしで上る。
「お先!」と赤ちゃんがぴょんっと兎のように上り、その後に続く。俺も置いていかれないようにしないとな…そうして5段飛ばしで上った……その時だった。
ガシッ
「よ、銀さん。元気かー?」
「皆……もう行ってるのか?後おはよう銀さん!!」
今日2階目の肩つかみ。しかも両肩。 もう見なくたって分かる。
同じ制服、片方は赤いベスト、もう片方は青いベストを中に着ている。振り返ると案の定…宝野火龍、宝野氷矢の兄弟が目に映る。
「ああおはよう……って色々大丈夫か?レッド。もう早弁する気満々じゃねぇかよ…」
「流石だぜ銀さんっ!聞いてくれよ!」
カバンからコッペパンが覗いていて、思わず突っ込んだ所に待ってましたと言わんばかりにブルーな歯を食いしばりながら俺に愚痴った。
「起こしたのに起きなかった癖に…兄貴の奴っ!朝飯どうすんだって聞いたら『早弁するー』って……馬鹿かよ…」
「あ”ー…平気だ、前やってたからな」
「おいー!!いつかつけ回ってくるからやめろレッド!!……ブルー、もう仕方ねぇなこれ…」
そう言うと彼は兄に見えないようにグットマークを作る。多分気付かれたらその場で兄弟喧嘩という名の大乱闘が始まるだろう。
俺だって直面するのはごめんだ。そして先生にサボテン叩きの刑を下される。
大変だな、と独りごちると階段の上から声が聞こえる。反響してよく響く。
「みなさーん、早く行きますよー」
「おっ、兄弟も来たか、丁度いいな。まとめて行くか」
「おうー、すぐ上がるから10秒だけ待っててくれー!」
レッドが叫び返すと、有言実行、トントントンッと駆け上がる。ブルーも同じく上っているが、ペースが全く同じだ。
流石兄弟だな____とか思っている場合では無いのだ。しっかり置いて行かれている。
「あ、待ってくれよ!!!」
急いで駆け上がる。追いついた時に転びかけてしまったのは、内緒の話だ。
キーンコーンカーンコーン──────
聞き慣れたチャイムが学校中に響き渡る。
それとほぼ同時。聞き覚えのある騒がしい音。暴れ馬のような、下の階にも聞こえそうな……ドタバタとした足音。
こんな足音を立てながら教室にやって来る生徒は俺の知っている限り居ない。____いや、先生なら1人…心当たりが。
「すまなーーーーい!!!!」
振り返った頃にはあったはずの教室の扉がシュレッダーにかけられた様に粉々になっている。
壊した本人……3年B組の担任、水流颯は『あ〜』とでも言いたげな顔をしているが、どっちかって言えば何とも思っていないような、まぁいいやと思っている様な感じだ。
そのまま無視して朝の会をやろうとしているので、俺は全力でストップをかける。
「おいー!!何してるんですか先生!!毎回毎回当たり前に破壊しないでくださいよ!!直すの誰だと思ってるんですか!? 」
「あ〜すまない、すまない!今日はいつもより粉々になってしまった!自分でも実感はある!!」
水流 颯
あだ名:すまない先生
3年B組の担任。口癖が「すまない!」なので「すまない先生」。
先生陣でもトップに躍り出る強さを持つ。
この教師にこのクラスを任せるのは当たり前と言って良いだろう。中学1年生の頃からずっと担当している。
この個性クラスに埋まらないのは彼くらいの物だ。
校長からも学園最強の人材と太鼓判を押される程。
名物……ドアを破壊する事。
「実感あるのならやめてくださいよ…もう何回目なんだ…?」
優築 銀
あだ名:銀さん
このクラスで珍しい普通枠の生徒。
建築が得意で優しい性格をしているので、クラスメイトや先生に振り回される事もしばしば……
シールド系能力の強さは片手で数えられる順位に入っている。
戦闘は苦手意識があるツッコミ役。
「銀さん…数えてたら多分ヤバい数だぜ…」
「んーと、もう1000は超えてんじゃねぇか?」
宝野 火龍
あだ名:レッド
宝野氷矢とは兄弟で兄。
めんどくさがり屋だが、やる時はしっかりやるタイプ。
その為まれに協力授業ではその辺に寝そべっていて赤ちゃんに吹っ飛ばされることがある。
炎系能力はトップに出る実力者。特技は変装。
宝野 氷矢
あだ名:ブルー
宝野火龍とは兄弟て弟。兄に振り回されがちだが、一番に兄を信頼している。
弓の扱いは両手の内、氷系能力はトップという実力者。
特技は擬態で、銀さんと同じ普通枠的で、銀さんと同じく振り回されがち。
「あ、数えた方が良かったですかね?いや…絶対数えた所で減る訳ないですよね……」
光面 黒亜
あだ名:ブラック
仮面をしているIQ200の天才生徒。
その頭脳は学園トップの座を頂いている折り紙付きだ。
クラスでもすまない先生の右手ポジションであり、困った時に頼りになる仲間だ。
少し体力が少ないのが玉に傷だろうか……
「ッはぁー!!!そもそもの話先生がやめればいいだけの事だろう!!」
金城 三貴
あだ名:マネー
家が超の付く大金持ち。クラスの中では大声キャラで、よくバナナに蜂の巣にされがちなのだが……それも重なってタフな力を手に入れている。
『覚醒』という力を持ち、長くは持たないがすまない先生とほぼ並ぶ力になる。
普段の戦闘力の順位は学園全体で30↑
覚醒時はトップ。
「もう名物ってでっかく貼り付けた方がいいんじゃねぇの?」
熊居 緑河
あだ名:赤ちゃん
茶色の髪と所々緑色の髪を持つ。熊の血が混じっていて、動物の言葉が分かる。
学園トップの怪力を持っていて、以前行った腕相撲では見事優勝したという。
本当に性格が赤ちゃんなので、あだ名が「赤ちゃん」になった。本人も太鼓判。
「どういう意味なんだ…色々よく分からないが…まぁ良いとするか」
弾音 黄生
あだ名:バナナ
クールで冷静な生徒であり、ブラックと彼が組むと最強コンビと呼ばれる。
マネーをよく的当てにしているという恐ろしい一面も。これはすまない先生のドア破壊と同じ位の頻度で起こる。
戦闘能力は並んでトップの座に輝いている。
「って話がおかしい方行ってるわ!何の話してたんだっけ?」
「はいはーい、その話してたらキリないから切るよー。じゃあ朝の会始めるね」
パン、と手を打って話の方向を変えると、朝の会が始まる。
先生は出席表を手に取ると、清々しいはっきりとした声が、教室に充満した
「金城三貴君!」
「はい!!」
「熊居緑河君!」
「はい!!」
「光面黒亜君!」
「はい」
「弾音黄生君!」
「はい」
「宝野火龍君!」
「へいっ」
「宝野氷矢君!」
「はい!」
「優築銀君!」
「はいっ!」
こうやってドタバタしながら一日が始まる。とにかく可笑しくて、楽しい一日が。
俺は窓の外をそっと見る。絵に描いた春の日だ。
あ、そういえば……そろそろ大きい行事が迫って来るんだよな。準備とか…これから気合い入れて頑張んばらないとな。
心の中で呟きながら、ちょっとため息。 ここのクラスはちょっと負担が多いからだ。
……なぜならこのクラスは───
『最強』の集まりだから──────
おまけ
【読み方と姿を公開します】
すいりゅう そう
(すまない先生)
くまい りょくが
(ミスター赤ちゃん)
こうめん くろあ
(ミスターブラック)
ゆうちく ぎん
(ミスター銀さん)
きんじょう みつき
(ミスターマネー)
ほうの かりゅう
(ミスターレッド)
ほうの ひょうや
(ミスターブルー)
だんおん こうせい
(ミスターバナナ)
ここまで見てくれた皆様、ありがとうございました!
(使用メーカー____ちるめんずメーカー様)