とれじゃー bl

⚠︎イルメンエセ関西弁・口調迷子

ワンクッション

🐯✖️🤖

🐯

🤖「よしくん、そろそろ休憩せなあかんで」

🐯「んー…まだ大丈夫…」

数時間…いや数十時間ぶっ通しでパソコンと睨めっこしている俺を心配して声をかけてくれるあさひ。飲み物なども補給してくれたり、たくさん気を使わせてしまっている。

🤖「そか…」

心配そうな声が後ろから聞こえる。

🤖「よしくん飲み物いる？持ってくるで」

🐯「ええの？」

🤖「ええよ」

あさひが飲み物を取りに部屋を出た。ふう、と一息つきぼーっとしてると、目眩がしてきた。吐き気もして、いっそのこと全て出してしまいたいほど気持ち悪い。

🐯「あー…きもちわるい…」

あさひが言っていたことを聞いておけばよかった。今になって後悔しても遅いけど。

🤖「だから言ったやん」

🐯「……えっ」

🤖「気持ち悪いんやろ、目使いすぎや」

🐯「お、おったんか！？」

🤖「さっきからおったわ笑」

🤖「ええからベッドに寝っ転がり」

そう言って俺の手を引いてベッドへ向かう。あさひの部屋だからもちろんベッドはあさひの匂い。安心する。

🤖「おい匂い嗅ぐなや笑」

🐯「あ、ばれてた？笑」

🤖「バレバレやわ」

🤖「ええからじっとしとき、具合悪いんやろ」

🐯「はーい」

ほんとは笑ってられるほど元気ではない。気持ち悪くて仕方がない。でもそんなだらしない姿あさひには見せられない。

あさひは俺のおでこに冷えピタを貼り、首にも冷たいタオルを当ててくれた。

🤖「顔冷やしとき」

🐯「ごめんあさひ」

🤖「別にかまへんで、大したことしとらんし」

そう言って俺の隣に座って様子を見てくれている。

🐯「…あさひ」

🤖「？」

🐯「ずっとそこにおってよ」

🤖「当たり前や、ずっとおる」

🐯「俺が目覚ますまでやで」

🤖「わかっとる」

🤖「早よ寝」

そう言って俺の髪や顔、目を優しく撫でてくれる。

そのまま俺はすぐに夢の中へ行ってしまった。

🐯「……う、」

ゆっくり目を開けると、もう夕方で、部屋の中は夕陽の色で染まっていた。寝っ転がったまま隣の椅子に目をやると、そこにあさひは居なかった。

🐯「あさひ…？？」

約束を破るはずのないあさひがそこにいない。急に不安になり、探しに行こうとベッドを降りようとすると、腕を引っ張られ、隣から声がした。

🤖「こっちやで」

隣を見ると、同じ布団の中で俺の腕を掴んでいるあさひがいた。

🐯「うおっ！？び、びっくりした…」

🐯「そこにおったんか笑びっくりしてもうた」

そう言って俺は布団の中に戻り、あさひを抱きしめる。あさひも俺を抱き返し、お互いの体温が共有される。

🤖「体調良くなった？」

🐯「うん、もう大丈夫やで」

🐯「…あともうちょっとだけ寝えへん？」

🤖「笑笑ええよ」

あさひはまた俺のことを優しく撫でながら寝かせてくれる。俺だってあさひのこと寝かせたいのに。こんなんされたら先に寝てまう。反則や。

🤖「おやすみ〜」

🐯「おやすみ…」

🤖

コンコン

🐮「さひひょーん」

扉の向こうからじょんふぁんらしき声が聞こえる。よしくんの隣で大きい声は出せない。俺は扉の方まで行って返事をしながら戸を開けた。

🤖「じょんふぁに？どうしたの」

🐮「さひひょん今時間ありますか？」

🐮「一緒にお菓子食べたくて」

🤖「あー」

🤖「今よしくん具合悪くて寝てるんだけど」

🤖「よかったら食べよう」

🐮「え、そんなのダメですよ」

🐮「また今度にします」

🤖「大丈夫だよ、最近時間なくてなかなか一緒に居れてないじゃん」

🐮「……じゃあ、お邪魔します」

　🐯

🐯「…….ん…」

目が覚めると、目の前にあさひの顔があった。

🤖「あ、おきた」

🤖「よしくん体調大丈夫？」

🤖「もう熱あらへんから安心しいや」

そう言って俺のおでこを撫でたり頭を撫でたりと、優しい顔で話しかけてくれる。

🐮「よしひょん、だいじょうぶ、です…ます、か？」

体の方から声が聞こえ下を向くと、じょんふぁんが俺の上に乗っかって抱きついている。日本語はカタコトで間違ってるけど、それがまた可愛くてたまらない。

🐯「じょんふぁに…」

🤖「二人でお菓子食べてたとこやねん」

🐯「えっ、俺も食いたい！」

🤖「よしくんはあかん、まだ病み上がりなんやから」

🐯「えー」

🤖「よし、3人でご飯食べよか」

🐮「なに食べる…ます？」

🤖「何食べますやな笑」

楽しそうに笑ってるあさひを見てるだけでも気持ちがマシになる。そんな魔法をかけてくれるあさひが俺にはかけがえのない存在で、世界一大好きな人なんだと思う。