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「せぇんぱいッ♡」
先輩は、陸上部エースだ
『霧ヶ峰 蒼』
名前までかっこいい、憧れの先輩だ
そんな先輩を、何故か今日は独り占めしたくなった
「〜〜〜、〜〜!w」
「せぇんぱいッ♡」
「えッ!?」
可愛い、咄嗟にそう思ってしまった
駄目だ駄目だ、先輩は先輩、それ以上の何物でもないんだから……..
先輩、俺だけを見てくださいよ
なんで俺以外の1年と、そんなに楽しそうに話してるんですか
俺だって先輩とあんな風に楽しく話したい……..
話したいです………
話したいんです……….
俺と話してください
「先輩、ちゃんと飲んでくれたんですね」
俺は、先輩の飲み物に睡眠薬を入れた
ほんとは、やっちゃ駄目だって思ったけど、
でも、先輩には俺だけを見て欲しかった、俺のものが良かった
「独占欲が強い、ってこういうことなんだな」
「………..」
私は蒼、陸上部エースだ
そんな私は今、監禁されているらしい
さっき、私を監禁した子が来た
「おはようございます、先輩」ニコッ
扉を開けて入ってきたのは、なんと陸上部の後輩、 灰斗だった
…….やっぱり、笑顔が可愛い
……..なんて呑気なことを考えてる場合じゃないッ!
「なんでこんなことしたの?」
「……..話したかったんです、先輩と」
「え?」
え、何何何何、理由可愛すぎない?私と話したかったから?
嫉妬してくれたの?可愛い、抱きしめてあげたい…….
「先輩が他の1年と話してるの見ると、モヤモヤします……」
「そ、そうなんだ…….」
きゃわいい!モヤモヤって!言い方小学生!?
可愛すぎだって!ナデナデしたい!
「だから、先輩には俺のものになって欲しいんです!」
「はい喜んで!あ…….な、なんちゃって…..」
「え……?」
やっちゃったぁぁぁぁ!咄嗟にOK出しちゃったぁぁぁぁ!
これ、絶対嫌われちゃったよね!?
「ご、ごめんね?えっと、灰斗だけのものには…..なれない、かな」
「………そうですか」(低音
「へ?」
低音!?ここに来て急に低音!?最高ですか!?
「なら、先輩は俺しか見れないようにしてあげます!」
「ん……. ?」
あれがあってからの、今だ
ほんとに、可愛すぎない?誘拐犯とは思えないって
灰斗になら誘拐されても監禁されても求婚されても
全部受け入れられるわ←灰斗大好き
「先輩、これ、つけていいですか?」
「え、これ……..」
灰斗が持ってきたのは、首輪とリードだった
いやいやいや、これは無理、だってこれは……
私じゃなくて灰斗がつけるべきでしょ!
「これをつけろって……?」
「はい、これがあれば俺のものになるかな、と!」
発想かわよ、そういう単純すぎるところめっちゃ好きだわぁ、
首輪とリードなんてつけなくても私は灰斗のもの…….
「駄目ですか?」
「ちょっとこれは嫌かなぁ…….」
「…….またですか」(低音
その低音は最強だってぇぇぇぇ!ほんとにズルいわ!
というか、早くここから逃げないと
とりあえず窓はないっぽいな
じゃあ…….あそこの換気扇からか
「よいしょ……っと」
…….なんと、すんなり出られた
本当になにもなく、出た後に何かが待ち受けているタイプかと思ったが、そんなものも一切なく、出られた
ほんとに、なんだったんだろ
やってみたくなっちゃったじゃん♡