外に出られなくなり6日目の日
暇になりながらも何とか時間を潰していた時にやつはやってきた
「おい、買い物付き合え」
「は?」
俺の車のキーを持ちグイグイと袖を引っ張って来る俺が思いを寄せる人が俺の家に来た
待て、襲えと?
いや早まるなミヒャエル・カイザー
こんな鈍感世一にそんなこと望んでるわけが無い
「あ?何、俺の誘い断る気か?」
「クソ滅相もない、嬉しくて今力が漲ってる」
「漲ってる場所が下半身にむくなんてイカれてるだろ」
おっと、失敬
俺としたことが
「まぁいいや買いたいものあるから、財布出せよ」
「はい」
「おい、持て」
「はい」
「腹減った…金出してくれてるからなんでもいいよ、あでも今日は油っこいもの無理、気分じゃない」
「じゃあ、𓏸𓏸屋は?」
「麺の気分でもないんだよなー、かと言って白米って言われたら曖昧だし…でも今日は果物食べたい気分、まぁなんでもいいけど」
「なぁ、これ」←買っての合図
「ああ」
嫌可愛すぎる
我儘も可愛いとか可愛いの塊すぎる
「何突っ立ってんの?ノロノロ歩くなよ」
「嗚呼」
怒ってるのも可愛い
全て可愛い
あーーー可愛いーーー
「世一くんはほんっとに俺のことが好きねぇ」
「は?ちげぇよ、勘違いすんな」
「じゃあなんだと言うんだ?」
「…お前が俺のせいでサッカーできてないんだ、だから俺に尽くして上げてるんだ」
ああかわいい
自分が悪いと認めてるくせにこの魔王っぷり
ほんとに可愛い
潰してやりたいくらい可愛い
可愛いなぁ世一
「そうかそうか、それはクソ有難いな」
「喜ぶなよ変態」
今の俺にその言葉は毒だぞ世一
ほら、口から血が流れてきた
どうしてくれるんだ世一
舐めてくれたら許してやらんこともない
「…ごめん」
「あ?」
「俺、本当は謝りに来たんだ」
世一が謝りに?明日は矢でも鉄でも降ってくるのか?なんなら破壊か?
「ホントだったらあの時必死に抵抗してなんなら殴ってやろうと思ってた」
「無理だな、そんな貧弱じゃ」
「っるせ、…でもお前が来て殴ったから…ごめん」
「…らしくないじゃないか、世一」
「…お前の前じゃ煽り文句しか出てこないから」
弱々しい世一を見たのは初めてだった
いつもは逞しく目をぎらつかせ眉毛を釣り上げているのに今の瞳には不安1色に染まり眉毛は8の字になっている
「…お前は、俺を殺すんだろ?」
「え」
「殺すんだろ?」
「…うん」
「ならいい、別に明日には復帰だ…どうってことない」
「この一週間満足に出来なかっただろ?」
「なんだ世一、珍しく俺を心配して」
「…そんなんじゃない、…ただお前のパフォーマンスがブレたりでもしたらお前をサッカーで喰うより先に俺がお前を殺しかねないからだ」
「可愛いねぇ、ベイビーちゃん」
「ばっ!なんだよ!その愛称!」
「可愛いお前にピッタリだぞ」
「なんなんだよ、お前…この前も可愛い子ちゃんなんて言いやがって…」
覚えてくれていたとは光栄だな
いつまでもその可愛らしい唇が動くなら俺は死んでしまう
「なぁ、世一」
「ん、なんだよ」
「最後に食事でもどうだ?」
「…別にいいよ」
不貞腐れちゃったのか?
下唇にシワがよって眉間にもシワが
手に一生懸命力を入れて悔しいんだろう
可愛い
すごく可愛い
俺よりも体が小さいとことかものすごく可愛い
ああ可愛い可愛い
俺の愛おしい子
ネスside
なんてことだ、カイザーと世一がお出かけ?
いえ!そんなはずありません
だって今僕が世一を観察しているのだからカイザーは外に出なくても大丈夫なはずです
はっ!まさか…洗脳?
世一に洗脳をされてあちこち連れ周りカイザーを殺すために殺し方を選んでいる?そんなことさせない!
待っててカイザー!
そしてお前は僕が殺す!
「待っててねカイザー、僕が元凶を殺してあげますから…」
後でネスにディナーを邪魔されカイザーは激おこプンプンになり世一はポップコーンを持ってくるでしょう
コメント
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めっちゃ最高‼︎