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不眠症になっちゃったドットくんの話です。ランドト表記だけどあんまり要素ないかも(´>ω∂`)☆

──────────────────

最近ドットの様子が少しおかしい。いや、前からおかしいのはそうなんだが。目の下のクマも酷く、本人は空元気にしているが、以前のドットを知っているやつは絶対に変化に気づくぐらいには分かりやすく元気がない。

夜、隣でうなされていることも多いらしく、ふと気づくと寝ておらず、窓の外を見てたり、本を読んでいたりするのだ。以前のドットは口を開けてすやすやと俺より早く寝ていたのに。

そんな元気のないドットは見たくない、とフィン達に頼まれ俺が理由を問いただすことになった。なぜ俺が、とも思ったが同室だしランスくんの方がいろいろ詳しそうだから、らしい。まぁ、聞くぐらいなら。

「あ?俺が寝てない理由?」

「そうだ、最近ろくに寝れてないだろう。以前はいびきかいて寝てたのに。」

「あー、別に大したことじゃねぇから気にすんなよ。」

やっぱり曖昧な返事しか返ってこなかった。普段気を遣わないくせに変なところで気を遣いやがって。大したことないなら、隠さずに言えばいいものを。

「はぁ、わかった。とりあえず今はそういうことにしておく。」

今は、だが。

──────────────────

とうとう作戦決行の夜だ。作戦と言っても特段、変なことはしないが。ドットは呑気にいそいそと寝る準備をしていた。寝ようとしても寝れないのでは少し気の毒だと思う。眠そうな顔、瞬きも多いというのに眠れないという。

「じゃ、電気消すぞ」

「あぁ、おやすみ」

おれは掛け布団をめくりドットのベットに潜り込んだ。

「はぁ?!お前なんだよ、入ってくんな!」

ドットは混乱した様子でこちらを睨んでいる。俺が何をしようとしているのかわかっていないんだろう。

「おい、狭い。もっとそっち寄れ」

「狭いって、お前がでかいんだよバカ!」

それから一悶着あったが、ドットは諦めたようで目を瞑っていた。俺はドットの体を抱き寄せた。抱き寄せたと言っても抱き枕のような感じだ。

「お前、どうしちゃったんだよ……」

ドットは少々困ったような顔をしていたが、小声で明らかに照れている様子がわかった。しばらくしてドットはふと思い出したかのようにぽつぽつと喋りだした。

「理由だけどさ、まじでくだらないんだけど。ほら俺自戒人だろ。だから最近いろいろ言われんだ。揉め事多くて、夢見も悪いし。理由はそんなとこ。」

これがくだらないわけがないのに、ドットは落ち着いた様子で語った。俺はその話を聞いて、そんなやつがいるのかと強い怒りを覚えたが、ドットには伝えないでおこうと思った。そろそろドットの寝息が聞こえそうだったからだ。

それはそうと、ドットにやっかみをつけた奴らは勿論抹殺だが。

それからすぐドットは重い瞼を閉じ、久しぶりの深い眠りについた。

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