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side 若井
「風呂…一緒じゃだめ?」
聞かれた瞬間時が止まったかと本気で思った
駄目じゃないけど…どうなんだろうか
付き合ってる訳でもないのに。
涼ちゃんとかにも言うのかな…
承諾して考え事をしていたらそこは風呂場だった
「…どうしたの」
頭をわしゃわしゃ洗いながら元貴が口を開く
「…涼ちゃんとかとも風呂入ったりすんのかな…って。」
「…入る訳ないじゃん。お前だけ。」
答えてすぐそっぽを向いた元貴だけど耳まで真っ赤にしているのが見えた
「かわいいなぁ…」
心の中に留めきれなかった気持ちが溢れ出した
元貴が小声で何か言ったようだったけど聞こえなかった
「…そういうのやめてよ…」
身体を洗い終わり元貴が湯船につかっている
顔を火照らせ時々漏れる吐息が俺には魅力的に見えた
目が合うと元貴は俯きながら手招きした
「ん?」
「入んないの?湯船。」
「元貴が終わったら入るよ」
「…っしょ…がいい… 」
「なんて?」
「…なんでもない」
side 大森
また曖昧で終わってしまった
本当はSEX以外でも彼に触れたい
結局その後すぐに風呂を出て部屋に戻った
彼は帰る用意をしていて俺に気づいてない
後ろから服の裾を掴み小さな声で呟く
「…今日泊まりなよ。」
「いいの…!」
「仕方なくだけどね。」
「何だそれ笑」
こんな会話久々。まるで親友時代の俺ら
疲れて布団に飛び込むとその上に覆い被さるように若井ががばっと抱きついてきた
こんなの予測できないよ。
順々に高まる鼓動
顔が熱くなってくると共に若井が行為以外で触れてくれたことが嬉しく感じる
「なに…//」
「元貴…キスしていい…?」
小さく頷くと若井は嬉しそうにして
唇同時をくっつけた
若井に初めてされたフレンチキス
俺から出た言葉は驚くほど素直な物だった
「もっと…」
徐々に激しくなっていく口付けに興奮した
熱くなった顔に若井の細い手が触れた
2人分の唾液を手の甲で拭う姿は色気がある
「元貴…」
切ない表情で名前を呼ばれると頭を撫でて抱きついてきた
若井にボディタッチされるなんてなれない
羞恥心に襲われる
「若井…」
「…一緒に寝るとかあり?」
「ぅん…!///」
自分のプライドより彼を思う気持ちが勝った
「素直な元貴とか調子狂っちゃう…笑 」
「今馬鹿にして…!//」
「してないしてない笑」
この気持ちを伝えたらこれも終わるんだろうな。
そのまま若井の胸の中で微睡んだ
この後の展開迷い中…