｢ いちばん ｣

気付ば朝、

ほんとにずっと泣いてたんだな…

もう、学校行く気にもなれないな、

休もうかな…

｢ 今日は休も… ｣

滉斗の顔、見るだけで泣いちゃいそうだし…笑

ほんと弱いな…

こんな誰も悩まなそうなちっぽけな事に囚われて…もっと大人にならないと…

ならないといけない…

そう分かってるのに、涙は流れる

体は言うことをいつも聞いてくれない、

｢ ひろとぉ… ｣

僕の想いは、きっと滉斗には伝わらない…

｢ 僕の気持ち分かってよぉ… ｣

この声も滉斗には届かない、

どうしてこんなに滉斗を好きになっちゃったんだろ…

君の ｢ いちばん ｣ 僕はまだ諦めたくない、

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wakaiside

あれ？涼架居ないな〜

LINEも既読付かないし、

先言っとくことだけLINEしとくか、

学校～

くすくす

？なんか教室の雰囲気変だな、

俺の事で笑ってる？

やな感じ、

｢ ゲイちゃんのご登場で〜す！！笑 ｣

、え？

｢ よく、普通の顔して学校来れるね笑 ｣

待ってなんで？

｢ お前さ、大森とやってるんだろ？ ｣

は？

｢ な、んで？ ｣

｢ 噂ってほんと怖いね〜笑 ｣

噂？

｢ お前大森のこと好きなの？ ｣

｢ 若井くん、イケメンだと思ったのに… ｣

｢ ゲイとか… ｣

｢ よく同性の奴とヤれるよね〜 ｣

｢ 大森も、大森でキモイけどな笑 ｣

｢ キモキモゲイカップル成立〜笑 ｣

やめて…

｢ ここで、熱いちゅーしてよ！笑 ｣

｢ ちょっと、キモすぎ…  ｣

｢ まじでやめてくれない？ ｣

お前らこの前まで普通に話してたじゃん…

男が好きなだけでこんなに変わるの…？

｢ あれ？笑ゲイちゃん泣いちゃう？ ｣

｢ 早く大森来ないかな〜笑 ｣

｢ ほんと男子最悪！ ｣

｢ キモいんですけど？ ｣

もう、やめて…！

俺は教室を飛び出した