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幾通かの手紙に色を添えて

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幾通かの手紙に色を添えて

第1話 - ブルーロック　二次

111

2025年02月18日

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#創作

海恋

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海恋

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あのこがだいすき。

たとえ誰かに反対されたって

たとえ誰かに貶され罵られたって

あのこが好きなのは変わらない。

そう、思っていたのに。

桃色の花弁が世界に舞い落ちる頃

君はいなくなってしまった。

膝上と少し短いスカートを揺らしながら

柔らかくか細く踊っていた黒髪を茶に染めて

それを

膝下丈のスカートの私は

少し傷んだ茶髪ボブカットの私は

黙って、見守るしかできなかった。

いや、見守っても居なかったのかもしれない。

『　卒業おめでとうございます　』

そう声をかける事すら出来ないのなら

私は今までどんな気持ちで

あのこ（芹茄先輩）を見つめていたんだろう。

「　アンリちゃん！　」

「　えへへ…桜、咲いたね　」

柔らかく繊細な声が宙を舞う。

嗚呼、やっぱり好きだ。

『　芹茄先輩…　』

『　卒業、おめでとうございます　』

「　…アンリちゃん、　」

視界が塞がれる。

暖かく柔らかい感触、

少しぬるりとした微かに甘く漂う桃の香り。

「　大好きだよ　」

接吻された、と気付くのに

何秒程時間を要したのだろうか。

女の子を好きになるわけじゃない。

ただ、あのこだから

あのこが私を恋愛対象として見てくれたから

私は、あのこが好きだった。

『　私もです、　』

『　芹茄先輩…　』

そう、これは今此処に立つまでのお話。

『　絵心さん！　』

『　カップ麺ばかりじゃ身体壊しますよ！？　』

「　あーあー　」

「　現役時代我慢してた分だって　」

芹茄先輩とはかけ離れた顔立ちの貴方。

「　あ、そうそう　」

「　芹茄が今度また会えないかだってさ　」

どうやら、2卵性双生児だったようです。