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そ、っと年期の入ったロッキンチェアに腰をかけた。 ぎし、っとなる少しの不快な音は無視し薄暗い外を眺めては恋人との最後を思い出して目尻が熱くなる。簡単に言えば俺は捨てられた 。 こんな 薄暗い天気の日、
あいつは俺の目の前から消えた。
俺がどんだけ泣いたのか、彼奴はしることもないだろう。 俺は恋人との別荘?らしきところで、コーヒーを飲みながら ただ空を眺めている。 捨てられたという事実を消したくて 。 あぁそろそろあいつがいなくなって1ヶ月か 。 なんて 思って俺は立ち上がる。ゆっくり、ゆっくり 。 重たい足を引きづって 。
彼奴の写真の前で手を合わせて、線香を上げ て 、誰もいない場所に言葉を捨てる
「 帰ってこいよ 、 ニキ 、 」
なんて 、 俺の事を守って大きなトラックに轢かれた彼奴に。届くわけもない
コメント
7件
帰ってくるって信じてるせんせーの帰ってこいよ、が好きすぎて、、。 普通だったら、帰ってこいよってあんまり表現しない気がするのに、、。天才ですね、、。
最後の2文で確信した 天才だ…
思いつかなかったけど、出さなきゃと思った