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私の名前は 霞見 里奈。
自分で言うのもなんだけど、結構有名なアイドル。
今はライブ中で、今から最後の曲を歌う。
「みんな〜!最後までついて来てくれますかーー!」
私がそう言うと、大きな歓声が響き渡る。
もうこの曲を歌えば、終わってしまうんだ。
そう思うととても悲しい。
でも、最後までベストを尽くすために、
みんなに想いを届けるために、
しっかり歌おう。
私はマイクを力強く握りしめた。
観客達と一緒に楽しむこの時間が、
私はとても大好きだ。
「里奈さん!ライブお疲れ様でした!」
そう言いながら、マネージャーがタオルを渡してくれた。
「ありがとうございます!」
タオルを受け取り、汗を拭く。
拭いている間も、マネージャーがライブ中に
ここが良かった。素敵だった。
ということをたくさん話してくれた。
こうしてサポートしてくれるマネージャー。
いつも応援してくれるファン。
そのような人たちが周りにたくさんいる。
私はなんで幸せなんだろう。
幸福な時間が、ずっと続きますように。
そんな願いが今日、虚しく散っていくなんて
思わなかった。