・ 2011年3月11日
雨雲 の 灯で、 瞳を 揺らして。
「 ようやく、 辿り着いた 、 」
ここは、 大きな 日本家屋 、
長いトンネル を 抜けるまで 、
「 ぼびー、 怖かったよね? 」
「 大丈夫 、 … 」
ぼびーは 僕の背中で 座り込むように 力を抜いた 、
酷く 、 汚れた 足の裏
「 怪我してんの、ぼびー 」
「 大丈夫 やで ? 笑 」
( 少し、 痛いけど 、 )
「 どれが、 俺らの 血なのか 、 分からないな。」
大きな 、 山の 頂きで 貴重な僕らで
身を寄せあって 、 お互いの 暖かさを 抱きしめた。
、 大きな山の麓には 、 死者の国。
僕 を 、 … 、上から見てるの かな?
光の玉 を上げて 。
ボストンバッグ には、 3日分の服と
あの子 の 写真、
【 裕太 】
今頃 どこか で、 泣いてるかもね。
【 天国 】
それとも 、 笑ってるかもね。
笑っててね 、 ?
新しい 亡骸を、 峡谷 へ 落とす。
【あの子】
鳥達が 、 すかさず 、 啄んで 。
空 、
た
か
く
。
は
こ
ん
で、
く、
「 ぼびー 、 置いてかないで、 」
毎日の 風景 、
ずっと 続くね 、 ?
「 なれなきゃ、 」
「 なきなきゃ、 笑 」
生き残り 、 僕 は 。
白井 裕太 、 【 しろせんせー 】
享年 2011年3月12日 午後 2.23. 。
発見時 、 2011年5月23日
【 震災 】 に より、 負傷後
半壊の 日本家屋 付近 、 大きな山の麓で
失血死 。
日本家屋 ハ 、白井裕太氏の
恋人 との 、 思い出 の場所 らしく
壊れかけた 日本家屋 の中には、
享年 2011年3月22日
と 思われ 、 衰弱死 とされている
男性が 、 白井裕太 氏の 写真を 持って、
息絶えていました
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コメント
5件
素敵すぎる、、この儚さがよき、、