コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
これは「僕のヒーローアカデミア」の二次創作となっています。
闇堕ち、キャラ崩壊、チート個性、アンチ・ヘイト、オリ主、砂糖くん不在、その他諸々の要素が含まれています。
苦手な方は自衛お願いします!!!!!
雄英高校入試試験
毎年倍率300を叩き出すこの高校は、後に栄光を手にする金の卵を育成するに最適な環境だ。 だからこそ、我こそがNo.1に君臨するのだと夢見る少年・少女が集う。 集う人材は豊富であり、一人一人が違う輝きを秘めている。 俗に言う「生まれながらに強い力を与えられた奴」。詰まるところ「選ばれた人間」が……。 或いは、「自分は選ばれた人間なのだ」「自分こそが特別なのだ」、と思ってしまった哀れな人間が挑戦する…まあ、300分の一を引く、運試しとも言えよう。 そんな、合格は夢のまた夢の人生をかけるたった一度の試験。
本日も、眠っている卵を見つけようと雄英高校入試試験が行われていた。
だが、今年は例年とは違う。
審査場はざわついていた。
_画面に映るのは次々と模擬ヴィランを倒し、次々と危機に瀕している受験者を助け出していく一人の銀髪の少女。
審査席に座る雄英の教師たちは彼女から目を離せなかった。
どれだけ別のステージでどんな金の卵が発見されようと、どんな光を放とうと、もう誰の目にも映らない。 _それ程に彼女は異物だった。
あるものは「やばい、やばいやばいやばいって!!!」と教師ならぬ言語力で口を動かし続け、
あるものは「今までにない強個性…!!!」と教師ならぬ視点で彼女の努力の賜物を見ずに、個性という表面的な部分しか見なかった。
まあ、あれだ。 とにかく、彼女は例外・規格外なのだ。
「ヴィランポイント・レスキューポイント、共にぶっちぎり1位!!」
「嘘だろ…」
「とんでもない…プロでもこのレベルは居ないぞ」
「……オイオイオイ。 俺こんな記録初めて見たぜ、、」
今までに例を見ないスキルで過去最高記録を叩き出した少女
…しかし、彼女にとってこれは併願試験である。
彼女の本命ではない。 ただの保険、滑り止めでしかないのである。
あぁ、勘の良い皆さんなら分かるかな。 彼女の本命、本当の目的は別にある。 _その為の布石に過ぎないのだ。
「俺はコイツを…。 媒架例を、必ずヒーロー科に編入させる。
…なので今年のA組は19人スタートで行きます。 余計な枠は不必要なので。 合理的に行きましょう。」
「おい、黒霧。 まだアイツは来ないのか」
「本日は入試試験ですから。 もう少しかかるかと」
「チッ…早く作戦立ててぇんだ。 さっさと終われ、入試なんて。 あいつは余裕だろ。 試験なんて必要ねぇ。 …落としたら俺が壊す。」
「ふふ…その言い方、少し乱暴ですが私も同意しますよ。 あの子につまらない試験は必要ありません。
…それにしても、作戦を立てたいなんてのは建前でしょう??
死柄木弔。 苛立っているのは、 別の理由じゃありませんか?」
「うるさい黒霧。 アイツは例外なんだ。 俺のトクベツなんだ。」
例外と呼ばれるのに値する少女。
その名も
媒架 例(ばいか れい)
「この世界が“正しさ”に縋れば縋るだけ、裏側では“間違い”の蓄積が生まれる。 当たり前でしょ??
選ばれなかった、見つけてくれなかった。 そんな、バグみたいな存在。 それが私。
…ならさ、バグが世界をクラッシュさせても、何も文句はないでしょ?? 可笑しくないでしょ? 」
新しい春。
舞い散る桜と共に選ばれなかった人間の為の破壊のステージが。
「バグにだって、…。 いや、私だから、エラーは起こせる。」
今、開幕する。