⚠️注意⚠️
・芥敦
・原作軸
・原作との関係は一切ございません
☆全年齢(Dキス、耳責めあり)
では、いってらっしゃい
お互いに向き合って座り、時折ギシとベッドが軋む。
1人は顔を真っ赤に染め、もう1人は悪戯っぽい笑みで其れを揶揄う。
『愛している』
「ひっ…♡」
耳元で囁く吐息混じりの愛の言葉は、耳が弱い此奴の前では効果抜群の様で、
「も、ももももう一回…」
『愛している』
「んぅ…♡♡」
先程と同じように囁けば、また甘い声を漏らす。
『…おい人虎。貴様、照れているというより、喘いでいるではないか』
「う、うっさい!其れを態々口に出すな!」
何をしているかは見ての通り。「愛してる遊戯」と云うものだ。
片方が愛してると云い、もう片方が照れたら勝ち。反対に耐えれたら「もう一回」と云い、照れる迄続けるというシンプルな規則。
事の発端は、人虎の方からである。
何時も通り本を読んでいた時のこと
「ねぇ、芥川」
『何だ』
「愛してる遊戯って知ってる?」
『何だ急に。其れ位知っている』
「じゃあやりたい」
『は?』
『何故僕が貴様と餓鬼の様な遊戯をしなければならないのだ』
「だ、だって…」
もじもじと言葉を濁らせる人虎。
「……芥川、僕に好きって云ってくれないもん…」
『………』
図星なような、そうでもないような。
之でも僕は僕なりに愛は伝えてた心算だが、如何やら人虎には余り伝わっていなかったらしい。
『だったら、態々遊戯にしなくてもいいだろう』
「い、否、普通にやるよりも、こっちの方が楽しいかなぁ…って…」
『……』
愛の言葉に面白さを求める人虎の考えには呆れるが、折角の機会だ。
『…いいだろう。貴様の提案にのってやる』
「へ?い、いいの?てっきり断られるかと…」
『恋人の頼み位は聞いてやる』
どうせなら、此奴が飽きる迄好きを伝え、ドロドロに溶かしてやろう。
「……」
ギシと音を立てて、布団に正座した。
矢っ張りこんな提案をしない方が善かったのか…等という考えが頭をよぎる。
芥川は無表情で僕と向かい合うように座る。
「(芥川、本当に乗り気なのかなぁ…やるとは云ってくれたけど…)」
不安で俯く僕を芥川は不審に思ったらしく
『…おい人虎。真逆僕のやる気が無いのかと考えているのではあるまいな?』
「へ!?え、あ、いや…」
慌てて言葉を濁すが、事実の為、否定は出来ない。
「……先刻迄、餓鬼みたいな遊戯に巻き込むなとか云ってたくせに」
『気が変わった』
「むぅ…この気分屋…」
頬を膨らませていじける僕に、芥川は口の端だけを上げて悪戯っぽく笑い
『では、そこ迄云うのなら教えてやろう』
「へ?」
その言葉と同時に僕にずいと近寄って
『僕がどれだけお前のことを好いているかをな』
そう宣戦布告の様なものをされ、遊戯を始めて彼此れ三十分。
正直、勝ち敗けは如何でもいい。
ただ、ただ…
『敦…愛している』
「ひぅ!?♡♡」
後ろから優しく抱きしめられ、耳元で囁かれる低音が、心地よくて心地よくて仕方がない。
「(不意打ちの名前呼びは本当に無理っ…)」
「(普段、人虎って呼んでくるくせにっ…!)」
『ほう?名前呼びに弱いのか』
「だって、普段名前呼びしないらっ…!!」
すりっ(耳 触)
「んぁ”♡♡」
『…愛いな』
「〜〜ッ”♡♡」
『如何する。まだ続けるか?』
もう大分前から決着はついているが、僕の脳はまだ愛の言葉と快楽を求めている。
覚悟を決めて後ろを向き
「…もう一回」
『ふっ…まだ足りないとは、強欲だな』
「いやもう疾っくに満たされてるよっ!! 」
『成程…では快楽が欲しいということか』
あ、と口を覆うが、もう遅い。自分で自分の洞穴を掘ってしまったようだ。
「ち、違うよ!」
『散々、善がっておいてか?』
「うぐ……」
『そうならそうと素直に云え。幾らでも付き合ってやる』
『で、如何なんだ、敦』
「…………い」
『何だ』
「快楽も、愛の言葉も、どっちも欲しい…」
最後の方は、最早消えかかる程の声量だった。今の僕は、頬が真っ赤に染まり、 熱い。 後ろから抱きしめている芥川の顔を見ることは当然出来ず、無言の時間が数十秒程続いた。
先に痺れを切らしたのは僕の方だった。
「…何か、云えよ」
ぐいっ
「!?あく___」
ちゅっ
「ん!?♡」
ちゅっ…ちゅぅ…
「あぇ”♡♡」
グチュッ レロッ♡
「ン”ッ”♡♡♡」
吸われ、舐められ、飲みきれなかった唾液が顎を伝って落ちていく。
ドロドロと砂糖を入れたかのように甘い。
「ぷはっ…はぁ…♡あぇ…♡」
『敦』
今の芥川は、完全にスイッチが入った肉食獣の様な目をしていた。
『そう云うのなら、もう逃がさぬぞ』
「いい…もっと欲しいっ…」
『ふっ…』
満足そうに微笑むと、ぼふんっと僕をベッドに押し倒す。
『今夜は寝られると思うな』
Fin
コメント
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口角がどこかに🪽
ラブラブ〜