この作品はいかがでしたか?
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がちゃ、と家の玄関を開ける。
「ただいま」と言っても特に誰かが出てくる気配はない。
暗い家の中歩き、リビングへと向かう。
リビングへつき、電気をつける。
もも「ころん」
あお「ん…さとみくん、?」
もも「寝てたの?」
あお「うん…」
「さとみくんいないとやることないんだもん」
眠たそうな目を擦りながらそんなことを言う。
俺がいなければやることがない、ならずっと俺がいなければころんはやることもなく、退屈になって死んでしまうだろうか。
まぁ俺がころんの前から消えることなどないが。
もも「まだ眠いなら寝ててもいいからな」
にやけそうになるのを耐え、微笑みかけるところんはふにゃ、と嬉しそうだが少し眠たそうに笑う。
あお「一緒に寝よ?」
照れ恥ずかしそうに俺の服の裾を掴んで聞いてくる。
無理だと答えるはずもなく、ころんをベットに連れて行き、優しく寝転がせ、毛布をかける。
とんとん、と幼子を寝かし付けるようにする。
あお「僕、そんなに子供じゃないし…」
顔が少し毛布で隠くし、拗ねてような顔を見せる。
いいから、とそのままにしていると、ころんはあっさりと寝た。
少しだけ涎が垂れている、間抜けで可愛い寝顔。
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