朝菊 / 学パロ( のようなもの)です。
── それは、とある猛暑日の出来事 ──
蝉の騒がしい鳴き声が、2人しかいない図書館まで聴こえて来る。
時刻は夕暮れ時で、窓から見える景色は、全て夕日に照らされ橙色に染まっていた。そして俺は、気になるあの子に視点を動かすと、その子も外の景色と同じように、夕日に照らされていた。
「 綺麗だな … 」
ふと零れてしまった自分の言葉に急いで誤魔化す。だが、あの子はニコリと微笑み、 「 あら、私と同じ意見です。」 そう言って小さく笑いながらあの子はまた、さっきまで解いていた問題集と睨めっこを始めた。
その間俺は、あの子の言葉の意味を本人から聞き出したくてうずうずしていた。
fin .
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