grrr…grrrrr……
五月蝿い目覚ましが鳴り続ける。
🐶んぅ~っ…
ぼんやりとした体にいつものルーティンをはめ込む。
何だか、いつもの自分みたいじゃなくてどきっとする。
🐶…?
🐶……あ、今日大切な会社との取引じゃん
🐶速く支度しよ。
鏡を覗くと何故か顔が嫌くらい浮腫んでいる
🐶…今日の取引成功するかなぁ
心配する気持ちを置いて職場へ足を運ぶ。
いつもと変わらない電車。
でも、今日だけは違く見える。
🐶…五月蝿いなぁ…
隣から嫌ほど聞こえる女子高校生の声。
JK「だよねだよね?!リノヤバいよね?!」
JK「えマジそれなwww」
声を気にしながらも掲示板をふとみる。
🐶…?!
お洒落なフォントが乗っている掲示板には、
四次元な顔の男がでかでかとあった。
🐶いや…こんなイケメンな人いないよ…
すると、びっくりした自分を現実へ戻らせるようなアナウンスが聞こえた。
🐶おわっ?!もう降りなきゃ…
社長「今日の取引も成功だなぁ笑」
社長「これもキム君のおかげだよ」
少し嗄れた声を偉そうな態度を前に発する
目の前の人物。
🐶「いえいえ…笑みなさんのおかげですよ」
と、思ってもいない事を笑顔を貼り付けて言う。
社長「笑笑そうか…次も期待しているぞ。」
🐶「はい!!笑今日もお疲れ様です!」
こんなやり取りが毎日続く。
🐶「あぁ…次も頑張ろ」
立ってみると、ずっと取引先と苦戦して座っていた足が痺れる。
🐶「あいたたたっ…」
無理矢理ドアを開いて帰宅する。
🐶「あ″ー今日も疲れたぁ…」
そんな小言を言っても聞こえないくらい、
東京は人でいっぱい。
🐶「…東京って明るいなぁ」
周りを見渡すと夜でもそこらへんは明かりに包まれている。
🐶「…はは笑、急にどうしたんだか…」
そう独り言を言うと、
しょぼしょぼと掠れた目に
輝きが戻った。
🐶「あの人…誰?」
目の先にあるのは輝かしいトラック。
いわゆる、広告なのだろう。
🐶「…って今日の朝見た人じゃん?!」
その言葉から数分経った。
僕は、その人のことをじーっと見てたのだ。
🐶「…速く帰って調べてみよ」
そう吐き捨てた僕は、急ぎ足で少し高いマンションについた。
🐶「…この人…どこかで見たことある…」
家につくなりすぐにあの人のことを調べた。
その人は「イ・ミンホ」と言う人らしく、
ソロの歌手らしい。
🐶「…kpopってハマったことないから分かんないなぁ…」
一度も推しがいない僕は困った。
その時…
🐶「ん…?ファンクラブ…??」
薄暗い部屋の中で青白く輝く画面には、
「lee know stay crab」
と、書いてあった。
🐶「これに入ると様々なイベントの他、stay限定の豪華特典…」
🐶「…入っちゃお!」
勢いで押してしまった位、その人の事が気になったのだろう。すぐに入ってしまった。
🐶「うわ!入っちゃったよ~」
だが、少しの罪悪感も気にならないくらい
初めて、「この人に会いたい!」と思った。
🐶「はー…」
🐶「…人生初の推しができちゃったかも」
全身の疲労の中、僕は幸せで溢れていた。
🐶「…もうこのまま寝ちゃおうかな…」
どうでもなるくらい、ね。
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コメント
4件
やばい、すんみんかわいすぎる最高ㅠㅠ