気付いていた。もう彼に、僕宛の愛情がないことに。
2人分の食事。いつも食べないから、結局僕が2人分食べるんだけどね。
それでも食事を1人分にしなかったのは多分、いつかあの頃に戻れるって信じてたから。
もうどうでもいいけどね。
‐Message‐――――――――――――――――――――――――――
me:12:25
話したいことあるんだけど、今日の夜空いてる?
Hiloto:12:36
分かんない。この場で言えない?
me:12:36
直接あって話したい。
Hiloto:12:37
なにそれ?忙しいからそういうの辞めてほしいんだけど。
me:12:38
ごめん。
me:12:38
でも、後悔するのはhrtかもよ
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ガチャ(開
玄関から扉が開く音がした。
メールでの態度とは裏腹に、僕の最後の一言が引っ掛かったのか帰ってきたらしい。
r「おかえり。」
h「…話って何?」
話すのも、昔は包み込む様な優しい口調だったのに、今は圧をかける様な言い方だ。
それと少し不安も混じっている。
僕が食卓の椅子に座ると、それに伴って正面にある椅子に乱暴に座る。
もっと改まった感じで言いたかったな。
h「…呼び出したのはそっちなのに、気まずいの?早く言って欲しいんだけど。」
r「…分かった、もう率直に言うね。」
r「―――――別れよう。」
頬杖をついた彼は動かず、ただ僕を映す目を見開いていた。
まぁそうなるよね。今まで何も言わなかったのに、いきなりそんなこと言われるんだから。
動くことができない彼に向かって、同じ様に言い放つ。
r「もう前から荷物は用意してあるんだ。予定では明日、早ければ今日の夜ここを出ていく。」
h「…何で、」
r「…分かるでしょ?もう限界なんだ。一緒に居ても楽しくないし、いい気分じゃないよ。」
h「、!」
図星を突かれたのか、出そうとした言葉を飲み込む。
もういいかなと思って席を立とうとしたが、
h…「な、直す!rykが嫌だと思ったこと全部直すから!今まで冷たくしてたのも謝る!だから、」
r「言うのが遅すぎるよ、笑」
h「っ!」
笑いながら言う自分の瞳には、水が膜を張っていた。
悲しいのだろうか、今更になって。
でももう悲しさなんかじゃこの気持ちは変わらない。
r「これからは1人分のご飯も無いよ。」
最後にそう述べて、リビングから抜け出した。
コメント
5件
あの〜無粋かもしれませんが、続き、ありますか?
うわぁ...好きです🫶🫶離れてからじゃ遅いんですよね...😭😭