「 夏の開花は、“ 恋 ” の開花 」
❥・ rk × htmngu
・ mmmrの皆様の二次元創作です。
・ ご本人様には一切関係ございません。
・ 三人称side🐜
・地雷彡純粋彡👋 , 苦手な方は自己防衛🛡️
三人称 side -
とある国に、一人の王子がいました。
その名も、rk 。
彼は、前王の一人息子であり、一番の息子。
そんな彼は、今悩みごとがあるみたいで。
rk「……う ~ ん、、 」
と小さくうめき声を鳴らす。
rk「……どうしたら、どうしたら、お父様にお許しをいただけるのか、、」
彼は今、恋について悩んでるそうだ。
rk「位の差くらい許してくれても構わないのでは…?」
そう、肩を竦める。
rk「はぁ、いっそ抜け出してやりたいくらだ、、」
彼は、とある結婚したい相手がいた。
でもその相手は、王という立場とは位に差があり、お父様──前王からの許しを得ない。
だから、最近は、王宮をこっそり抜け出してまで、そのお相手と出会ってるそう。
rk「位でなんて決めないで、あんな素敵な方との結婚が、許されたらなぁ……」
独り言のように呟いたのが、部屋全体に響き渡っていた。
そんな恋がれる気持ちも収まらないまま、周りに熱気が飛び回り、
外も太陽の圧が恐ろしいくらいの夏がやってきた。会話を邪魔するくらいに、蝉も泣きじゃくっている。
そんな日も、こっそり抜け出しては、相手に会いに行く。
rk「えっと、この辺に ~ ? 」
?「あ、rk様っ!」
rk「あ、いたいた!htmnさんっ」
そう、この方がお相手─htmnguさんだ。
htmn「というか、本当に王宮の方は大丈夫なのですか、、?」
心配そうに、見詰めている。
rk「大丈夫だよ、ちょっとくらい。それにhtmnさんに会いたかったし!」
htmn「もぉ、、からかわないでくださいよ… / 」
このように毎日、出会っては仲良くお喋り。
でもそんな時間も限られて。
rk「あ──、俺はそろそろ帰らなければ……」
htmn「あ、そうなんですね、それでは、rk様また!」
rk「ええ、寂しいですけど、また!」
そう言って、二人はまた別々になる。
rk「もっと…自由に話せたら……」
そう、後悔を悔やんでも仕方がないと思ったのだろう。
今は王という立場であれ、お父様には逆らえない、そう考えたのだろう。
そのまま王宮に戻る。
そんなある時、彼らの住む国に被害が起こる。
rk「お、お父様!?どうなさったんですか、そんなに焦って…」
お父様「今…夏の照り晴れた天気が続き、国の畑が全滅しそうなんだ…。これ以上進むと、食糧不足になる可能性が…
しかもな、そんな頃合いを見て、たくさんの農家が農業を取り辞めたそうなんだ……」
rk「そ、そんな、まさか……っ!?」
信じられないことに周りがザワッとする。
余計に混乱が招きそうだ。
お父様「取り敢えず、今rkは、お稽古の時間だろう?行って来るが良い。」
rk「あ……はい、お父様…。無理はなさらず、」
そう言い残し、彼は稽古へと向かった。
しかし、稽古の様子はいつもと違った。
rk「あゎ、、」
さっきのことで混乱しているのであろう、こちらの稽古にも集中できていない。
稽古の先生「おや、いつもとは様子が違いますね。
余程混乱してるのでしょう、、今日は少し休憩しますよ?」
優しく稽古の先生が優しく問いかけている。
rk「いえっ、そうしてしまうと、力がつかなく……」
稽古の先生「いえ、今日の調子は悪いようなので、休めてからのほうが良いと思いますよ。
調子の悪いままやっても、成果はきっと変わらないでしょうし。
同じように、いい調子のときにたくさんやる方が、成果は上がるでしょうし。」
rk「……そう、ですね…、それなら、お言葉に甘えさせていただきます…っ」
彼は少し悔しそうに、礼する。
稽古の先生「全然大丈夫です。しっかり休めてくださいね。また明日、稽古の時間で、」
そう言って、先生は部屋を出た。
rk「こんなのではだめだ、頼れる人がいればな……」
彼はそう呟いた。が、間もないうちに、ハッと我に返った。
rk「頼れる人…そうだ、いるじゃないか…!」
彼は、真っ直ぐ様に、王宮を密かに出た。
rk side -
「あ、いたっ!」
探していた人物を見つけ、思わず駆け寄る。
htmn「えっ、rk様…?」
「あ、急に来てごめん…!」
htmn「いえ、全然構わないのですが、、今はお稽古のお時間なのではないですか…?」
「いや、それが…………話せば長くなるんだけど、、」
ここで話さなければ変わらないと思い、重々しいが、口を開く。
「今この国で、照り晴れた天気が続き、作物が乾燥し、農作物が育ちにくいそうで。
しかも、それを期に複数の農業さんが職をやめになられたそうで……っ。このままいけば…
この国が食糧不足になる可能性が、、ある…だそうです。」
htmn「え……っ ! ? 」
そんな事急にを聞いたhtmnさんは驚きに満ちている。
「急に来て、急にこんな話ごめんっ!
それで俺は、余り順調にお稽古が進まなかったんだ。だから、丸一日休憩を貰ったよ。」
htmn「そう、だったんですね…。でも、その食糧問題は…どうなるんですかね、」
「…わからない、けど…雨が降ってくれればなんとかなるよね。」
htmn「そうですね、私の家は、農家ですし、雨が降れば私もお手伝いはできますよ。」
そう、俺がhtmnさんを頼った理由はこれが一番。
htmnさんの家は、農家なんだ。
幸い、htmnさんの家は農家を辞めないで、くださっている。
htmn「rk様のためなら、私どんなにも働きますよ…っ!」
やっぱり、この方は頼もしい。
素直で率直で、働き者で……
「そう言っていただき、ありがたいです!雨が、、雨が降れば良いんですが、」
htmn「……雨かぁ…っ」
「あ、暗い話ばっか、すみません。なんか話の話題変えます?」
場の空気が暗い気がしたから、なんとか明るくしたい。
htmn「あ、、そのほうが良いですかね…?」
「…そうですね。───あ、一つ…聞いていいですか?」
ふと、聞きたいことを思い出した。
htmn「いいですけど…」
「もし、俺と、結婚できたらどう思いますか…っ?」
俺は単刀直入に尋ねてみた。
htmn「え、、結婚 ! ? 流石に位の差で結婚できるわけ……ッ」
「それはそうなんですが…あくまで、もしもの話です…。」
htmn「もしも……そう、ですね…
これからも一緒に過ごして、一緒に笑い合って、
ときには仕事で忙しいなって感じながらも、ずっと一緒にに過ごしてたいです…っ!」
輝く笑顔を前にして、そう元気よく言ってくれた。
「ありがとうございます、ちょっとお父様に頼んでみようかな…っ」
htmn「え、大丈夫なんですか…?」
「ええ、まぁ、今こんな問題が起きてるんですし、農家の人となら繋がっていた方が良いと考える可能性もありますし…」
htmn「でも、、結婚できたら…夢ですね…っ / 」
「…じゃぁ、いつか絶対、現実にしてみせますよ。」
少し格好つけて言う。
htmn「ぁありがとぅござぃます……っ //」
「それじゃ、そろそろ戻りますかね。」
htmn「あ、はい!少し、家でも農業について言っておきます。」
「ありがとうござます!じゃ、また!」
そう言って俺も王宮の方に、向かっていった。
お父様「何を言っておるっっ!?」
ドでかい怒りの混じったの声が、部屋に響き渡る。
お父様「そんな、位の低い人物と結婚させることはできんっ!
いくら、お前が言うことでも、すこは譲れん。分かったな?」
「いや……でも…
その方凄く美人で、凄く繊細で、働き者で…優しくって…とにかくいい人なんですっ。」
お父様「話を聞いていたか!?いくら美人でも、位の低い人物とは結婚できん!
俺が、きちんと結婚相手を選んであげるから、お待ちなさい。」
「っ……はい…ッ」
俺は消えかかりそうなくらい声で、、小さな返事をした。
そのまま、悔しい気持ちを胸に秘め、部屋に戻った。
部屋に戻ってる途中、執事の人がこんな事を言っていたのを耳にした。
執事1「今日の今宵頃、王宮の向か辺りにある広場で、花火が上がるそうですね。」
執事2「そういえば、そうでしたね。この国、自慢の花火師が作成したそうですし、きれいなんでしょうね」
という会話を。
「へ〜。花火、かぁ……」
一度思ったのが、htmnさんと一緒に見れたら………
なんてふと思ってしまった。
「…って、そうじゃん。ここから抜け出せばいいんだ…っ!」
なんて、悪い気持ちまで出てきた。
でも、これ以上は止まられないものだった。
「htmnさんの方は、予定とか大丈夫かな、?」
そう思い、早速htmnさんの元へ向かった。
「htmnさ ~ ん♪」
htmn「へッッ!?( ビクッ」
「って、rk様 ! ? また、、私になにか…?」
やっぱり、めちゃびっくりしてる、笑
「えっと、今日の夜、そこの王宮の向かいにある広場にて花火が上がると、知ってます?」
htmn「あぁ ~ … 噂程度ですが、耳にはしました。あれですよね、この国自慢の、花火師が作成した花火だってやつ、」
「あ ~ そうそう!それですっ
よかったら、一緒に見に行きません…っ?」
htmn「ぇ…?い、いいですけど // rk様は、大丈夫なのです?」
「大丈夫、だって。俺さっきお父様に、結婚の件言ってみたら結構怒りだったから。
しかも勝手に結婚相手決めさせられることになるかもしれない、
だから、今の内にでも会っておきたいからさ、」
htmn「……そう、なんですか、、それなら、今日の今宵頃、ここで待ち合わせましょう?」
「ええ、俺花火が見える、一番のベストスポット知ってるんで、楽しみにしててくださいね( ニ コ ッ 」
htmn「っ、はい…っ!」
そう言って、再び王宮へと戻った。
時流れ、今宵頃。
夏とはいえ、少しの熱気が漂う中、こっそりと王宮から抜け出す。
やっぱり、国自慢の花火師が作った花火だからこそ、人が多く賑わっている。
そんな中もそ〜っと通り過ぎていく。
王宮の向かいにある、広場からほんの少し離れたところに、人影が現る。
─── htmnさんだ。
「htmnさ~んっ!今日は着物姿なんですね、素敵です✨️」
htmn「わっ、rk様…!あ、ありがとうございます、っ! / 」
「ふふっ、すみません。早速ですけど、ここ一番のベストスポット連れてってあげます!」
htmn「わ、待ってましたぁっ!」
「それじゃ、行きましょっ!」
そう言って二人並んで歩く。
三人称 side -
rk「ここです、!」
htmn「わぁ、周りが開けてて、空が見えやすいですね ~ ✨️」
彼女は、辺りを見渡しながら、目を輝かせ言う。
rk「ですよね、ってもうすぐ花火上がる頃、ですかね…。」
htmn「あ、ほんとですね、楽しみだなぁ ~ ♪」
そう、しばらく二人の会話が続く。
すると…………
ヒュ〜〜ッ💥
rk「………………」
htmn「………………」
ふたりとも、静かに花火を見詰める。
2つ目の花火が上がる頃。
rk「……綺麗、ですね、っ!」
htmn「はい、…っ!」
3つ目、4つ目……と、どんどんと花火が上がってゆく。
rl「ふぅ、綺麗でしたね!」
あっという間に終わった、花火。
htmn「そうですね、、っ!」
二人とも少し寂しそうな顔で、見つめ合う。
そんな様子に彼が小さく呟く。
rk「『おもしろうてやがて悲しき鵜舟かな』ですかね、笑」
htmn「え、?」
突然に驚く彼女。そんな様子お構いなしに、彼は続ける。
rk「楽しいことや面白いこと、嬉しいことがあった後は、寂しくなりますよね。
でもそれって、余程 “ 楽しく過ごせた証拠 ” なんじゃないですかね、!」
htmn「……そう、ですね…!凄く…、楽しかったですっ!」
rk「それなら、良かったです。では、俺はそろそろ戻らないと、、」
htmn「あ、そうでしたね。今日はありがとうございました、rk様…。」
お互い軽く礼をするが、やはり寂しいのか顔が暗くと感じる。
二人の距離が段々開いていくにつれて────。
そんな次の日、この国に大雨が降り注いだ。
お父様「なんだ…!?なんだ、なんだ!?」
突然の大雨に、前王も驚きの声を上げる。
rk「あ…でも、お父様、これで農作物が育つのでは?」
お父様「おぉ、確かにそうだな…でも、この国には農家が…。」
rk「……っ!それなら、、俺に任せてください」
彼は、自身を持って胸を張った。
そして、向かった先は───htmnさんの家。
雨の中でも、なんだろうと駆け抜ける。
rk「htmnさんっ!」
htmn「…っえ?rk様…」
rk「大雨、降ったね…」
体が濡れながらも、言う。
htmn「……!はい、そうですねっ!」
rk「これで無事に、明日からは食糧不足が回復しそうだよっ」
どんどんびしょ濡れになるが、そんなのも気にせず、俺は続ける。
htmn「あ、rk、様っ…雨で体が濡れてるじゃないですか…!風邪引くじゃないですか!?」
rk「これくらい大丈夫ですよっ、!」
htmn「あぁ、もうっ、家で良ければ、服とかも貸すので入ってくださいっ…!」
そう言われ、彼はhtmnさんの家へ入った。
rk「…ありがとうございます、、!」
htmn「いえ、風邪引かなくてよかったです。」
rk「って、これではお父様に言われる…っ」
htmn「あ、、ごめんなさい…っ!思わず、勝手に……っ!」
htmn母「ht〜?誰か来たわよ」
htmn「え、?誰〜?」
そう言って、玄関に駆け寄る、彼女についていく。
がちゃり、
ドアを開けた先には……
お父様「rk?ここにいたんだな。」
rk「っあ、、お父様…っ」
お父様「えっと、ここは確か…国唯一の農家だったな、」
htmn母「ええ、そうです。ご勝手に、王子を家に入れ、すみません。
我が子が、わざわざ家に王子が来てくれたから、ってでも、風邪ひきそうだから家へ入れてあげるとか言い出して…
本当にすみませんっ…!」
お父様「いえ、全然構いませんよ。その、我が子というのがこちらの子でしょうか?」
htmn母「ええ、そうです。」
htmn「あ、は、はじめましてっ、本当に勝手に行動してしまいすみませんっっ…」
彼女は深く頭を下げる。
お父様「はは、そんなに頭を下げなくて大丈夫だよ。それで本題だが、
rk、お前が結婚したいと言っていた相手はこちらの子で間違いないな?」
rk「…?!…ええ、お間違い無いです…」
htmn「……」
お父様「中々だな、rk。結婚相手はこちらの女性で構わないんだな?」
rk「え、…っ?お父様、今なんとおっしゃって……っ」
信じられない言葉に彼自身も驚いている。
お父様「私に二言はない、」
rk「…っ!はい、構いません。お父様っ!」
htmn「……ぇ…っ!?」
お父様「名前を聞きそびえていたな、名前は?」
htmn「『 htmngu 』です、」
お父様「おぉ、htmngu殿よ、君の結婚相手は、我が息子で構わないのか?」
htmn「……っはい、構いませんっ!!」
お父様「それならば、正式に結婚を認めるとしよう、!」
rk「お父様……っ!」
信じられない、と二人で喚く。
htmn母「前王様…本当に我が子が結婚相手なんてよろしかったんでしょうか…?」
お父様「全然構わないですよ。この国唯一の農家であるので、こちらからの支援を特別にもできる繋がりを持てる。
しかも、我が息子の自慢のお相手だからな。」
htmn母「まぁ、ありがとうございます…!」
こうして、二人の結婚が正式に認められ、二人は結婚し末永く幸せに暮らしたとさ。
でも、この大雨が降り注いだのは、きっと彼らが、一発目の花火で同じ願いを同時に祈っていたかだろう。
『永遠とこの二人で入れますように』と────
その、一発目の花火の瞬間は、夏の “ 花 ” の開花と同時に、恋の実も開花したのではないだろうか?
自信作…!!!
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