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「へ、ブラピ!? 」
「なんだよ、その反応」
珍しいにも程がある、そんな驚きの表情を浮かべつつ、どうしてエンジェランドに来たのか問いつめようとする前にいつものブラピ呼ばわりがまた気に入らず「ブラピって言うな!」と怒りが詰まった発言で返された。ピットはこれには苦笑い。はぁ…と溜息をつき、ブラピがなにか言おうと口が開く。
「…これを届けに来たんだよ」
何を差し出したかと思えば両手でブレゼントのような袋を渡され、もちろんピットは何が入ってるのやら困惑する。
「(後ろの女が気になるが、今はピットに集中だ。)」
「コレ、中身開けていい?」
「それはお前の好きにしろ。あばよ」
待ってよ!とブラピの腕をとり、背後に隠れてるハナを紹介しようと彼女のいる方向へ顔を向ける。
「へ?わ、わたし…!?」
「うん。ブラピにも紹介してあげたいから来てよ!」
「ピットの知り合いかなにかか?それに…」
コイツ…よく見たら翼も輪みたいなのも着いてねぇ、タダの人間じゃねぇか。
「紹介するよ!地上界で偶然拾ったハナって子なんだ!羨ましいだろう?ちなみに、名前はボクが付けた!パルテナ様に言われて、だけどね」
「ハナです!えーっと…?」
「ブラックピットだ。ブラピとは言うなよ?絶対に」
「ブラピ…?あ、略称…ですか?」
「まあ……あぁ。」
「何照れてんだよ、ブラピぃ??」
「う、うるせぇ!!じゃあな!オレは自然界に帰る…」
「あーあ…行っちゃった」
「全く…ブラピは素直じゃないなぁ」
「なんかピットさまに似てた気がしたんですが…気のせいかな?」
「実はブラピ、ボクのコピー…なんだ。真実の魔境から生まれたオリジナル…的な存在でね。」
「あ、だからなんですね!?」
「そう。ところで、この包みの中身がマフラーだったとはな…嬉しいなあ!」
真夜中の寒い頃、ピットはブラピからふかふかで暖かい「マフラー」をぎゅっと抱きしめ、嬉しそうに頬を赤らめている。それをハナ本人に見られていることは内緒。
「ふふッ。ピットさま…お顔真っ赤です♡」