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ヲタク、何故か推しに迫られました。

第2話 - 01

2025年04月17日

#創作

#すとーんず

ⒸⒽⒾⓄ ꕀ𖤐˒˒

ヲタク、何故か推しに迫られました　。

「ねえ　、　その男　、　誰　？」

目の前に立つ男　。

そう　、　私の推し裙　。

何故此処に　。　とか　なんでそんな怒ってるの　？　とか　。

その言い方めちゃくちゃ苛立ってる時のヤツですよね　？

何故　、　浮気してた彼女を問い詰めてる時のそれじゃん　、　とか　。

色々　、　本当に色々　、　思うところがあるし言いたいところだったけど　。

鋭く私の隣に立つ彼を睨みつけるものだから　、　驚く暇も　、　言葉を選ぶ暇もなく　。

私は急いで口を開いた　。

「えっと　、　彼氏　、　ですけど」

今言わなかったら　、　なんか良くない方向に進むって思って口にしたはいいものの　。

彼氏と言っても　、　先日付き合い始めたばかりで本日が初デート　。

彼氏の方をチラ見すると　、　私が彼氏と口にしたことに安堵している様子　。

そりゃそうだよね　、　急に知らない男に声をかけられて　、　挙句その男誰って睨みつけられたら二股してたのかって思ってしまうだろう　。

二股とか一切してないんですけどね　、　？

ただの推しなだけであって　。

彼氏でもなければ　、　そこまで仲良しなわけでもない　。

「……俺が　、　いるのに　？　」

と　、　思っていたのだけど　。

「は　、　？」

目の前の推しが変なことを言い出した　。

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