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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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当日になった。

今の時刻は午後3時56分。

あと4分で約束の時間だ。

本当に何を話せばいいのだろう。

話した所でまた同じことを繰り返すだけだ。

きっと。



ガチャ…チャリン……。



事務所のドア鈴の音がする。



📄「あ、セラ夫。」


📄「もう来ていたんですね。」


📄「任務で遅れてしまいました。すいません。」



あ、任務…。

俺がやっていない分、凪ちゃんが請け負っていたんだ。

てか、そもそも遅れてないし。

なんなら時間ぴったりだよ。



🦉🎻「あの…さ、俺。」



何を言えば良いか分からないけれど、でも、とりあえず話してみる。



🦉🎻「『無理をしない』って事が出来なくて。それは、俺にとって償う事だから。」


🦉🎻「許されないなんて分かってて、でも、償いたくて、それで、あの、ごめん。 」

カタコトだった。

けれど、今はこれでいい。



📄「…そんなの分かってますよ。」


📄「何年貴方と組んでると思ってるんです?」



凪ちゃんとの付き合いは長い。

今までもこうやって喧嘩する時はあったが、凪ちゃんが手を出すことは無かった。

びっくりした。

申し訳ないと思った。

その反面、俺は「償わないといけない」と思っていた。

だって、アイツは言っていたんだ。

「許されてはいけない」って。

それらが重くて、でも耐えなきゃならなくて。

それが日常で。



📄「…私も。あの時、いくら感情的になってたとはいえ叩いてしまって申し訳ありませんでした。」



凪ちゃんは深々と頭を下げる。



🦉🎻「そんなのいいよ。」


🦉🎻「お互い様でしょ。」


📄「…ありがとうございます。」



静かな時間が少し。

そこで凪ちゃんが口を開いた。



📄「あの、貴方は私たちをもっと頼って良いんですよ。」


📄「いや、頼りなさい。」


📄「こうでも言わないと、また繰り返すかもですし。」


📄「どんな事でも、まずは相談!」


📄「分かりました!?!?!?」



📄「今日の夕飯でもいい、明日やることでもいい、何でもいいから…。」


📄「1人で抱え込まないでくださいよ…。」


📄「あ、無理をしないで欲しい…………っていうのも有りますけど…。まぁ、とりあえず頼れ。」



🦉🎻「…………………。」



なんだか嬉しかった。

今まで、選択肢に「頼る」なんて無かった気がする。



🦉🎻「わ、分かった…。」


📄「なら、良し。」


🦉🎻「凪ちゃん。」


📄「なんですか?」


🦉🎻「ありがとう。」


📄「…泣かせに来てますか?」


🦉🎻「あははっ…、そう…かもね。」



多分仲直りはできた。

1人じゃない。

凪ちゃんや奏斗、雲雀達がいる。

うん、大丈夫。






🍝🍷「ふ〜ん、仲直り出来たんじゃ〜ん!」



その後、凪ちゃんと2人でZeffiroに行った。



♦️☕️「仲直り出来て良かったわ〜…。」


♦️☕️「一時はどうなるかと少し焦ってたかんね…。」


🍝🍷「僕は2人が仲直り出来ること分かってたからよ!」


🍝🍷「リーダーの言葉に偽りは無い!」


🦉🎻「それ、前にも同じようなこと言ってたよね〜w」


📄「もう…w」


🦉🎻「…でも、仲直り出来たのは2人のおかげでもあるよ。」


🦉🎻「ありがとう。」


📄「私からも、ありがとうございます。」


♦️☕️「良いって良いって〜!!!」


🍝🍷「そうだよ〜、とりあえず、仲直り出来て良かったね!」



帰ってきた。

4人のVOLTACTION。

これから、またぶつかったり、すれ違ったりするだろう。

でも、大丈夫。

皆が、凪ちゃんがいるから。

「大事なこと」    (🦉🎻、📄中心)

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