今のナンパはここまで進化しているのか、最近のナンパは男もされるらしい、とは噂に聞いてた、でもまさかその噂が本当なんて。
今日は恋人と久々のデート、いつもなら律儀に先に待っててくれる恋人が待ち合わせ場所にいなかった、とりあえず連絡でもとスマホを取り出したのが最後。
チャラそうな男がさっきから俺の回りを行き来してはしつこく話しかけてくる。これを世間的にはナンパと言うのだろう、180越えの男なんて誰がするのだろう、正直されないと油断していた。さっきからもうしつこすぎてイラつきがやばい。
「結構です」
冷たく言い放ったこの一言で、馴れ馴れしかった男の態度は激変。手首を強く掴まれ頭の中がどんどん真っ白になっていく。これはかなりやばい状況だと嫌でも分かった。
男は俺に怒鳴り散らし、恐怖を与えた後動けなくなった俺の服に手をつけて乱暴に破る。
まだ小柳と同期ぐらいにしか見られたことの無い素肌が露わになっていく。
助けを呼ぼうにも、逃げようにも、怖くて出来ない。真っ白な頭の中に、更に絶望が広がっていった、その時
「…セラさん、その人友達?…なわけねぇか」
俺がずっと聴きたかった大好きな人の声、男の手が離れぺたりとその場に座り込む、安心して目尻が熱くなった。
「ごめん!!!!俺が遅くなったばっかりに、セラさんに怖い思いさせて…ほんとご」
「………いや…だい…じょ…ぶ…こやなぎが…きて…くれた…から」
本当に素直な気持ちがこぼれ落ちる、本当に怖かった、小柳にだけに許しているこの体を穢されるかと思った
「セラさん、…俺さあ、セラさんを責めるつもりなかったんだけど。」
俺の体を見てぴくりと小柳が反応する、嫉妬深い彼のことだ、眉を顰めている小柳の表情からいろいろ察した。
ーーー
「あっ、ぁっ、あぁっ、ぁっ——♡」
シャワールームを出て、最低限お互いの身体につく水分を拭き取り、裸のままぴったりくっつき合って、いそいそとベッドルームに戻って。そのあとはすべてが迅速だった。セラさんが珍しく自分からぼすんとベッドに乗り上がると、俺は待ちきれないとばかりその上から追い被さって、有無を言わせる隙も無く唇をちゅうと吸い上げ、それから、バックの体勢であっという間にセラさんの胎内に自身を突き入れた、くそナンパ野郎には一生できないことだろう。ていうか、させる気もない。
「あっ♡ なにこれすご、すごいよぉっ♡ ふかぁ……♡ こやなぎがいっぱい入ってくる……♡♡」
いつもは正常位とか対面座位でやるのが殆ど、だがこの日は突然、寝バックの体勢から始まった。実を言うとお風呂場で立ちバックみたいな体勢で準備をしていたのが半分ぐらいの原因だった。湯気で火照って上気したうなじの艶やかさがどうにも惹き付けてやまなかったし、あと、お預けをされ続けた挙げ句いきなり全部食べていいよと言われたあとの余裕なんてひとつもない表情を真っ直ぐに見られるのは、さしもの俺もちょっと気恥ずかしかった。
「んっ……ぁ♡ あぁっ……♡♡」
いつもと違う体勢に、布団に覆い被さって目をつむっているせいで研ぎ澄まされた聴覚や触覚が加わり、常以上に感じているらしい恋人が切なげに喘ぐ。前立腺を先端でごちゅごちゅと押し込むたびに、セラさんは発情した猫のように蕩けきった鳴き声をあげた。これまで何度も抱き合ってきて、すっかり一番の性感帯に開発されきり、強く擦られるだけで甘イきを繰り返すその身体にとって、そこへの絶え間ない刺激はある種拷問にも似たご褒美だろう。
「だめっ♡ そこ♡♡ そこだめなのっ♡♡♡ 弱いからぁ……イきっぱなしで壊れちゃう……♡♡♡」
「壊れちゃったらどうなんの?」
「ぁん、こやなぎのおちんちん、ちゅーしてくれないとだめになっちゃう、……ん♡ ん♡ だめっ♡ おなか♡ きゅんきゅんして♡ こやなぎなしじゃだめになっちゃうから……♡♡♡」
「だめになっちゃうって、どういうふうに?」
「どうって……」
「こーやって、セラさんの浅いとこちゅこちゅこしてから、ぐーっと奥に突き込んで、トントンされないと物足りないってこと?」
「あっ♡ そうっ、そうなのぉ♡♡♡ もうっ、わかってるくせに……こやなぎの意地悪……♡♡♡」
普段は自分が飼い主だなんだと言って憚らない彼だが、ベッドの上ではまるっきり全部逆転して、俺の方に躾けられているのだ。その事実に今更思い当たって陶然として笑みを深める。こんな慎ましくて清楚で潔癖症の美しいいきものが、時分好みに調教され尽くしている。その倒錯を受けいれてくれている、この事実が愛じゃないとするならば、いったい何が愛だっていうんだろうか
ぐっと息を詰め、押し込めると、セラさんの下生えが俺の玉袋にぐちゅりと触れ合って、肌と肌がぴとりと張り付いた。体格の割に大きな自分のそれはまだ七割入ったかどうかというところだ。
そのまま、抜き挿しせずに腰を甘くゆすると、蕩けきった媚肉がひっきりなしに俺のことを舐め回し、襞という襞でまとわりついてじゅぽじゅぽと音を立て、しゃぶり尽くそうとしてくる。「ひ、ぁ♡ あぁ♡♡ こやなっ、こやなぎ♡♡♡」弓をしならせるように背を反らせ、セラさんがわななく。「すき♡ どくどくしてる、あつい、あついよぉ…♡♡」喘ぎ声はえろくてどうしようもなく愚かで愛おしかった。
「はぁ、きもちい…セラさんは? セラさんはきもちいい?」
「悪くないけどぉっ……物足りない……♡ ……まだ、入るでしょお……♡」
落とされた声にはどろりと欲が滲み、挙げ句の果て、突き出された尻が左右にふりふりと揺れ始める。あまりにもあんまりな光景に思わず息を呑んだ。これが現実のことだとはとても信じられない。このやらしい腰つきが意識的なものでも無意識的なものでもとんでもない
「……ほんとに入れていいの?」
じゃあ、お望み通り叶えるか。そんな浮ついた台詞を口走りそうになって、それから、理性で必死に押し留めた。いや違う。本当は俺がセラさんをめちゃくちゃにしたいだけだ。セラさんの身体をめちゃくちゃに暴いて、芯の芯まで貫き通して、できるなら一生俺なしじゃ生きられない身体に仕立て上げて、支配し、征服したいんだ、俺。
コメント
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うああああすきです … т т
とても大好きです✨リクエストに答えてくださり、ありがとうございます!