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「えっ…マジかよ」
隕石衝突?
しかも3ヶ月後に?
マジで意味がわからない。
…っていうか俺、死ぬの?
とりあえず、幼馴染にメールを送ることにした。
「柳乃このみ(やなぎのこのみ)」。
小学生の頃から仲が良い異性だ。
『隕石のニュース見たか?』
数秒で既読がついた。
『うん、見たよ 90%ぐらいで衝突するんでしょ?』
『な 今日も俺の家でいい?』
『わかった またあとでね』
正午。
俺はこのみと食事をしていた。
このみは家族が基本家にいないらしく、いつも俺の家で一緒に昼食をとっていた。
体は異常に細く、昼食しか食べていないのが丸わかりな上、肌も青白く、透き通っていて触れると壊れてしまいそうな見た目だ。
朝と夜も一緒に食べようと言ったりしても
「あ、あのさ…、朝と夜も一緒に食わないか?」
「ん?んー…。いいんだよ?気使わなくても」
「じゃあ夜だけでも」
「でもさ、わたし一日一食で生きていける体質なんだよねー」
こんなふうに断られてしまうのだ。
心配している俺をよそに、このみは美味しそうにアジを頬張っている。
こいつには勝てないな、と確信した瞬間だった。