snowman/BL/ゾンビ化/銃声/ご本人様とは一切関係ございません
ーバンッー
佐久間「うわっ…..」
岩本「そう、ナイス。」
あれから俺は照に銃の使い方を教わった。いくらゾンビとはいえ少し前までは人間だったんだ。俺はピストルを打った感覚と苦しむゾンビの顔を一生忘れないんだろうな
岩本「…..見なくていいから」
震えてる俺を抱きしめてくれた照は今までにないくらい暖かい。分かってるのに、照が生きてることも証明されてとても安心する。
岩本「地下に戻ろう。疲れたっしょ?」
こんな生活を初めて1週間が経つ。俺たちは照の作った地下を拠点として過ごした。
佐久間「ねぇ、、、、、いつまで続くのかな…」
岩本「分からない。でも絶対終わりがあるから2人で頑張ろう」
照はこんな時でもしっかりしてるんだからホント凄い。でも一瞬悲しそうな顔が見えたのは気のせいなのだろうか
ー数日後ー
佐久間「じゃあ俺行ってくるからゆっくり休んでてね!」
岩本「うん、行ってらっしゃい。絶対帰ってこいよ」
あれから数日経って照のおかげで少しづつ元気を取り戻すことが出来た。もちろん、心の傷も記憶も消えることは無いけど。
これ以上被害者を増やさないため俺と照は24時間出続けるゾンビと戦ってたけど流石に体力の限界が来て、俺も慣れたし交代制で戦う事になった。
ーバンッバンッー
佐久間「ごめんね。空の上ではお幸せに」
地上には人間も少なくないから一緒に戦える。でもその分目の前で仲間を失う光景も見る。だから俺は必要以上の会話をしない。負う必要のない悲しみとか責任は負わなくていいって照が言ってくれたから。
ーバンッー
人間「危な….ありがとうございます」
佐久間「……いえ」
人間「あの、俺も一緒について行って良いですか?1人で不安で…」
佐久間「ごめんなさい。」
近づかれそうになったらササッと離れる。前の俺には考えられない事だけど今はこの方が幸せ。
ー地下ー
佐久間「ただいまぁー。照帰ったよ〜」
………………..
佐久間「ん?寝てるのか」
ーガコンッー
佐久間「…………………ぇ..」
どこかで何かが落ちる音。ダメだ、思い出してしまう。落ち着け、普通に何かが落ちただけかもしれない。
佐久間「ひかる……」
ゆっくり照を探す。布団が敷いてある場所に居ないってだけで背筋が凍った。ねぇ神様、俺がもし悪いことしてても十分罰は受けたでしょ?もうやめてよ。
岩本「あ”ぁ”ぁ”…..う”が”ぁ…….」
佐久間「っあ”ぁ”ぁ”ぁ”ぁ”(泣)」
顔は青ざめ身体は血まみれ。阿部ちゃんの時も見た光景。ホント、嫌になる。
佐久間「ひかる(泣)ねぇ、誰にやられたの?(泣)嫌だひかる、!(泣)」
照は暴れようとする自分の身体をなんとか抑えて抗っているように見えた。….あれ、紙、?
“アースジャックがいる俺を撃ってはやくいけ”
佐久間「っひかる!(泣)」
岩本side
ふっかが殺された。でも誰かに噛まれたんじゃない。アースジャックを名乗る奴らに直接薬を飲まされた。
岩本「ふっか?!ねぇ、ふっか!!しっかりして!!!」
深澤「んぁ”…….」
ふっかはゾンビになる前に外に飛び出し銃声と共に死んだ。俺はここで感情的になってはダメだと思い、すぐそいつらを尊敬するフリした。
岩本「すごい….凄いですね!なんですか?」
△△「…これは人をゾンビ化させる薬だ。何だ?興味あんなら仲間にしてやらなくもないが。メンバー3人だと少ねぇし」
そこから俺はアースジャックの一員として加わった。もちろん、情報収集のため。普段はバラバラに行動するから周りの人から貰ったピストルでとにかくゾンビを撃ちまくった。でも
岩本「っ佐久間……」
とあるゾンビを撃った途端、叫びながら出てきた佐久間を見て俺が殺したのは阿部だと気付いた。
佐久間「人殺し!」
そうだよな。ゾンビとか信じられねぇよな。でも、これでいい。佐久間には何も知らずにいて欲しい。俺が絶対に守る。ふっかにかける事が出来なかった言葉も全部かけた。
ー数日後ー
佐久間「じゃあ俺行ってくるからゆっくり休んでてね!」
少しづつ元気が戻ってきた佐久間に交代制で戦うことを提案し、俺は布団に潜った。でも、ついに俺の裏切りがバレてしまった
△△「…..気分はどうだ?岩本。」
岩本「っ…….」
目を瞑ってても分かる。アースジャックのリーダーだ。
○○「随分と俺たちを弄んでヒーロー気取りしやがって…笑」
□□「これでお前も終わりだ。じゃあな」
無理矢理薬を飲まされ、俺は数分後に起きる事態を悟った。
岩本「…お前らの狙いは何だ」
△△「地球全部俺らのもんにする。ゾンビになったら絶滅させて人口を俺らだけにする。それが一番手っ取り早い」
岩本「馬鹿みてぇな夢だな」
○○「いくらでも言ってろよ。その夢が叶うのもあと少しだ」
それだけ言うとアイツらは出ていって、それと入れ替わりくらいのタイミングで佐久間が帰ってきた。
岩本「佐久間………..ごめん」
慌てて近くにあった紙とペンを手繰り寄せ震える手でメッセージを残す。胸が熱い頭が痛い。佐久間、お前だけは絶対に生きるんだ
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