君は私を嫌っている
ya×et
「さて、今日は早く行こ!」
彼奴に会うのは教室だけにしたかった。
どうしてかって、想いが溢れちゃうから。
「…あ、れ?」
昨日は遅めに出ていたya裙が1時間早く出ていた。
会いたくなかったのに、心は満たされていく。
気付かれないように、バレないように小走りで学校に向かう。
「naさん、おはよ〜‼︎」
「あ、etさんおはようございます」
いつも通りの可愛らしい対応。
でも少し困り果てた反応をした。
「ya裙と一緒に登校してきました?」
「え?してないけど…」
「etさんの後ろにいますけど…」
ゆっくり後ろを振り向く。
「うわぁぁ‼︎」
申し訳ない顔をしながら質問してくる。
「ごめん…ur見てない?」
「見てない見てない!」
「そう」
一言いうともう行ってしまった。
「も〜、まじびっくりした〜‼︎」
「確かに、怖かったですね」
「ね、そこの2人!」
「私たちですか?」
「そうそう!」
「えっと〜、何か用?」
「ya裙見てないかな?彼奴一緒に行こって言ってた癖にいなかったんだよ」
「ya裙ならもう学校入ってたよ?」
「まじか〜、あ、ありがとな!」
(スピード質問過ぎる人…。)
naさんは茶髪の人を見て頬を赤らめた。
まさに、“乙女の顔”をしていた。
「naさんもしかして…」
「違いますから!//」
そう言ってもっと顔を赤く染める。
「可愛いな〜」
「etさん?」
「あ、naさんが可愛いってことね」
「…//。もう先行きますね!」
照れて先に行ってしまうnaさんを眺める。
私と同じく隣でnaさんを見ている男の子がいた。
「ねえ、好きな人いるの?」
「…どっちが?」
「ピンク髪の子」
どうせそうだろうなと思う。
そんな親友に嫉妬してしまう自分に嫌気がさす。
「多分、いるよ…」
名前だって知らないはずの人に恋をするなんて悲しいよな…。
私だってそうなのだから。
「君の名前、聞きたい」
「etだよ」
「jpです。よろしく」
「何か似てる気がする」
「確かにな〜」
「何かの縁だと思って今日一緒に屋上でサボろ?」
「2年生なの?」
「昨日入学したばかりだけど?」
「えー‼︎同い年だと思ってたのに…」
「じゃあ先輩…?」
「そうなるね…。俺めちゃノリいいから同い年だと思ったんだけどな〜」
「それ私も思いました!」
「あ、敬語なしで」
「あ、りょーかい!」
しばらく話したけど、良い人だった。
同い年だったらよかったなと思いながら校舎に入る。
「じゃあ先輩また…30分後に!」
「おけまるでーす!」
別れてから次は何を話そうかいろいろ考えるけど、どれもピンとこない。
着いてから適当に話せばいいやという結論になる。
考え事をしていたせいか声をかけられていたことに気付かなかった。
「etさん」
「え、あ〜…え?ya裙⁉︎」
「さっきの人、彼氏?」
「いやいや、私好きな人いるし!」
「…そう」
「え、本当に何?」
「urに言われただけだから!勘違いしないでよ?」
「あ、そっか。じゃあね」
顔が赤くなってないかトイレに確認しにいく。
思ったよりも距離が近かった気がしたけど、私は冷静だったみたい。
「…全然好かれてないんだけど、、本当どうしよう…」
絶望な足取りで教室に向かう。
まだ初日だから、大丈夫。
そう心を落ち着かせてya裙のいる教室に足を運んだ。
うわぁぁ!
本当に課題が多過ぎる!
小説書いてる場合じゃないんですけどね?
それでは!
コメント
1件
課題頑張って下さい! 続き楽しみにしてます!