こんにちは
深夜テンションで作りました。マジで、意味が分かりません。なら、何故あげるのかって?上げる物が、無くなったので。
早速どうぞ
[注意]
日帝は女の子/シリアス
何でも許せる方のみどうぞ
鬱々たる霖雨が地面に溜まっている。だが、この大地ではありふれた光景。降る雨の事は、気にせず、前方に目を擦らすと見覚えのある男が見えた。
近づくと会釈をされる。
「やぁ、久し振りだな。日帝」
穏やかな笑みで、彼女を迎えた。
「‥あゝ。久し振りだな」
対する彼女は、眉をひそめながら、腕を組み威嚇する体勢を取る。その行動を見て、男は曖昧な笑みを見せた。
「相変わらず、君は警戒心が人一倍強い」
「早く行くぞ。貴様の下だらぬ戯言に付き合っている程、暇ではない」
激怒の感情が腹の底で蠢いている。第三者の目から見ると、友好的な関係ではないのは明らかだ。
「はいはい…」
男が先頭に立ち、案内をしたいのか手を差し伸べるが、その手を振り払い前足を動かす。「冷たいな~」と、思ってもないことを口に出し、彼も前へ進んで行った。
目的地に着いたのだろう。私が歩く足を止めると、後ろから聞こえてきた足音も止んだ。今回、用事があるのは此処だ。
とても小さな廃墟…。昔は、沢山の人で賑わい、活気があったらしいが、今は相続する者が居なくなり、誰も住んでいない。
異様な匂いに耐えきれなくなり、男は視線を逸らした。すると床に突き刺さっている棒らしき物が見える。てっぺんには旭日旗に似ていた旗。床下の近くには、紋章。状況を改めて把握し、後ろを振り返る。
日帝の内心は複雑だった。
「…なぁ、日帝」
苦笑いを嚙み潰し、眉一つ動かさない彼女を見て、問いかける。
「お前の、国民は自国のどう思う?」
「‥さぁな。愛国心と呼ぶ者も居れば、時代錯誤。知的怠慢と呼ぶ者も居るだろう」
重々しい口を開き行き場のない手を握りしめた。
いつだってそうだ。我々は、悪役。悪党と忌み嫌われ、奴等は正義、英雄と讃えられる。能天気な楽天主義達には苛立ちしかない。
綺麗事では国を守れない。陽の当たる道しか、歩いたことのない貴様らには到底分からないだろう。一般大衆達の命を守るためには、裏道を歩く者が必要なんだ。
「だが…
貴様と良好な関係を築く日など来ないのは理解できる」
その瞬間、積怒と憎悪の中に入り混じっている殺気を送る。
「……」
「冷血。嗜虐。無慈悲…此処まで、この言葉が似合う奴は、初めてだ…鬼畜野郎…」
暗闇の中に光る、血のように真っ赤に染まった目を、鋭くさせる。
「…日帝の意志が強いように、俺の意志も不動だ」
「何が言いたい‥」
「ふふ‥つまり…」
俺とお前は同じなんだよ。
コメント
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何にでも悪役は付き物って言うしねぇ...