▷ main∶紫 / 青
▶ sab∶水 / 赤
▷ 学パロ
紫の顔面ガチ勢の水/赤に呆れている青のお話。
「 あ、てか今どんな感じ? 」
「 ん?…あ~!!めっちゃいいの撮れたんだよね〜 」
「 えっ、どんなやつ?!いつどこで撮った?!どんなときの写真?!?! 」
「 まぁまぁ、もちつけって 」
「 餅ついてる場合ちゃうわ 」
「 AHAHAwww 」
「 お昼のときに全部見せてあげるし、特別にその時のことも話してあげよーう 」
「 マジか!!ありがとうございますぶるーく様!! 」
「 フッ…たくさん褒めるがよい! 」
あぁ、まーたやってる…。どんだけ必死なんだよ……
あ、どうもこんにちは!金時 琉也と申します〜。いつメンからはよくきんときと呼ばれています。
ん?あ〜……何してるのか気になるって?
スマイルの顔面の話ですよ。いつも2人でしてるんだよねー…
俺のいつメンは5人いて、その内の1人に顔だけは良い奴がいるんですよね。顔だけは。そいつの名前がスマイル。
あの2人もいつメンで、なかむとぶるーく。スマイルの顔面ガチ勢とでも言っておこうかな…
いつもスマイルの顔の話してて、その話をしない日なんて絶対にないくらい好きっぽい。
だからあーやって盗撮とかストーカーしてるらしい()
それに、スマイルは結構鈍感で、自分の顔面の良さと2人が顔面ガチ勢なことにぜーんぜん気づいてない。
マジなんで?あんなに分かりやすく語ってんのに?
「 よっきんとき、おはよ 」
「 あ、シャークんおはよう 」
こいつはシャークん、たぶんまとも。あとチビ。
「 おい今失礼なこと考えただろ 」
「 え?いやぁそんなことないっすよ〜… 」
「 チビだなって思っただろ?w 」
「 なにィ?!なぜバレた?!?! 」
「 まぁ俺神なんで 」
この自称神はママやん。あ、違うきりやん。
なんで俺の思考読めてんだろ。
「 またスマイルの顔の話だろ? 」
「 うん… 」
「 ほんと飽きないねー 」
「 なー 」
「 てか本人はどこにいんの? 」
「 あ、たしかに 」
「 アイツなら教室で本読んでるよ 」
「 相変わらずだねw 」
スマイルはよく本を読んでて、休み時間にいつの間にか図書室にいたり籠ってたり。
きりやんはスマイルと同じクラスだからいなくならないよう見張っている。何も言わずに行くから、ほんと困っちゃうよ……
「 え、スマイル教室にいんの? 」
「 うん。なに、見に行くの? 」
「「 もちろん 」」
「 は、はぁ…… 」
「 いってらっしゃい 」
「「 やほほぉ〜〜い!!!!! 」」
「 ……ガチってんな 」
「 んね。もうファンでしょ 」
「 3人で一緒に写真撮ってもらえばいいのに… 」
「 いやいや、生で見るからいいんでしょ 」
「 推しをリアルで見てみたいと同じ感覚だよ 」
「 ちょっとよく分かんないわ 」
「 てかこんなに全開なのになんで気づかないの?スマイルは 」
「 それはそう 」
「 鈍感にも程がある 」
「 どっちにも呆れちゃうよ… 」
「 いやさすがにそろそろ気づくだろ 」
「 ワンチャン2人が開き直って本人に言うだろ 」
「 あー…かもしれんなぁ 」
こうしてる間にも2人は教室の扉に顔を出してジーっと見ている。
「 やべぇ…マジキレイ 」
「 美しさ爆発してるわ 」
「 それな。世界遺産に登録してほしい 」
「 わかる 」
「 てかもう呆れちゃうくらいイケメンだよね 」
「 スマイルを産んでくれた親御さんと神様に感謝 」
すると、「 あっ…… 」と声を出す2人。どうやらスマイルが2人に気がついたみたい。
スマイルが二人のもとへ歩み寄る。
「 どうした2人とも、何か用か? 」
「 へ、あーいや…特に何もn 」
「 スマさんの顔眺めに来た〜 」
「 あ、言った 」と俺たちの声が被る。
きりやんの言う通り開き直ってやがるアイツ。
「 ハァ?友達の顔面見て何が楽しいんだy 」
「 需要ありまくりの美貌に整った顔立ちを見るのは非常に最高だね。その顔のダメージデカいんだよ。 」
「 僕の方がだいぶ身長高いから僕の視点だとスマさんが上目遣いしててほんとに可愛い。イケメンの上目遣いほど良いものはない。 」
「 わぁ…… 」
「 もうほんとに〜〜〜……… 」
あれは〜…止めに行くか。
ここで止めなかったらアイツらは止まんないから。
「 はいはいもうやめなさい 」
「 スマイルが困ってるだろ 」
「 えーまだまだたくさんあるのに〜!! 」
「 それを本人に言ってどーすんだよ 」
「 語るなら2人で語れ 」
「 まぁ、そうだな。嬉しいけど俺自身に言われてもどうしたらいいのか分からん 」
「 ほら、もう教室に戻れ。時間だ 」
「 はーい…… 」
{ キーンコーンカーンコーン }
お昼の時間だ。
ここの学校は珍しく屋上が空いている。偏差値が高い学校だからかな……
「 〜〜!! 」
「 ーーー、△△ww 」
もうみんな来てるみたい。相変わらず扉越しでもうるさい声が聞こえる。
「 あ!きんとききた! 」
「 めっちゃ声聞こえたけど何の話してたの?w 」
「 もちろんスマイルの話 」
「 “顔の”話な 」
「 まだしてんのかいww 」
「 もうスマイルと3人で写真撮ってもらえば?w 」
「 それだけじゃ足りんよぉ〜 」
「 よし、スマイル撮るぞ 」
「 はぁ?ま、まぁ…別にいいけど…… 」
「 やったー!!! 」
「 せっかくなら全員のも撮ろうよ 」
「 いいね!今年で最後だし! 」
「 ほら!スマイルもなかむもこっち来て! 」
「 はいはい… 」
「 スマホ貸して、撮ってやるから 」
「 マジ?!ありがとシャークん!! 」
3人が並ぶ背後にはまだ春を感じる色がなく、一面緑色の葉が風になびいている桜の木。
今は2月、もうすぐこの高校を卒業する時期だ。そして、もう3月になる。
「 撮るぞー 」
「 はい、チーズ 」
「 ね、どう?!どんな感じ?! 」
「 うわぁ……スマイルの顔マジでカメラ写りもいいな… 」
「 うぇぇええ?!?!もう最高ありがとうございました 」
「 まだ全員で撮ってないだろー 」
「 はい撮るよー 」
「 はい!チーズ! 」
屋上に響くシャッター音。
この緑の木がピンク色に染まるまで、あと少し……。
今日はもう卒業の日。
緑色だった桜の木が、今じゃピンク一色で、花びらが風に乗って空を舞っている。天気も快晴でとても気持ちのいい日だ。
もうすぐ卒業式が始まる。
「 皆さん静かにしてください。 」
「 これから第△回卒業式を始めます。 」
俺たちの晴れ舞台の開幕だ。
卒業式が終わり、各自卒業生は友達と写真を撮ったり話したり抱き合ったりしている。
俺もアイツらのところに行くかー!
「 やっほーみんな! 」
「 おぉきんとき! 」
「 卒業おめでと 」
「 ありがとう。そっちも卒業おめでとう! 」
「 ゔぅ゙……もう卒業しちゃったよぉ゙ぉ゙ぉ゙ 」
「 毎日スマイルの顔を見ることができなくなった…… 」
「 いつまで泣いてんだおめーら 」
「 ぶるーくはそんなことでしょげんな 」
「 別に遊びに家来ればいいじゃん 」
「 え、いいの?! 」
「 おっけ、毎日行くわ 」
「 それはやめろ 」
「 (´・ω・`) 」
「 顔芸すんな 」
卒業してもわちゃわちゃしてんなー。
「 なぁ、もう高校生として6人でいれる時間もないわけだ。あの屋上の時みたいに6人で写真撮ろうよ 」
「 そうだね。あ、あそこの桜の木の下にしようか 」
「 お母さーん俺らの写真撮ってくんね? 」
「 えぇ、いいわよ。さ、並んでちょうだい! 」
「 俺スマイルの隣ー! 」
「 え、!!じゃあ僕左隣! 」
「 はぁ、まったく… 」
「 撮るわよ〜 」
「 はいチーズ! 」
「 もうみんな帰ってるね 」
「 え、やだー!帰りたくないー!! 」
「 うぅッ……グスッ… 」
「 誰ん家でまた集まってゲームしようぜ 」
「 うん! 」
「 じゃあみんな、改めて卒業おめでとう! 」
「 卒業して離れても心はひとつだ 」
「 ずっと友達でいようねッ…!! 」
「 あぁ。またいつか、6人で集まろう 」
「 約束だぞ! 」
「「「「「 うん!! / おう!! 」」」」」
「 なんてこともあったな 」
「 いやぁ懐かしい! 」
「 毎日毎日スマイルの顔の話してよー 」
「 それは今も変わらないことでしょ! 」
「 逆に今でもしてんのかよ 」
「 大人になってもスマイルはイケメンなんでね! 」
「 はいはいわかったから… 」
「 絶対わかってないでしょー?! 」
俺たちが全員が出会った高校1年生の頃から、
大人になった今でも、
俺はずっと
呆れっぱなしだ。
コメント
3件
イイナァ、…僕もsmさんの事 拝みたi((殴 鈍化なsmさん 可愛すぎるゥ"………最高グフッ…😇
もうセンシティブにされる基準が分からん。
私も、なかむさんとブルークさんに混じって語り合いたいですね、 .. きんときさんが、呆れながら見守ってる感じなの凄い分かります!✨