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普Side
「ねぇ、普」
ある日、かもめ学園3階女子トイレでの出来事。俺、花子くんこと、本名柚木普は、双子の弟の、つかさこと、本名柚木司に、女子トイレの壁で壁ドンされていた。
なぜ壁ドンされているのか、それは知らない。
俺だってまだ、状況を理解できていない。
まず、なぜ俺が女子トイレにいるのか、説明しよう。
全然簡単なことさ、俺が学校七不思議の七番目、〝トイレの花子さん〟だからだ。
じゃあ次、なぜ花子さんが男の子なのか。
それは、前の花子さんがもう流行らないからだ。
普通花子さんは、女の子で、体が透けていて、おかっぱで、赤いスカートを着ているらしい。…ヤシロ情報だと。
でも俺は、男の子で、体が透けていて、昔の学生服を着ている。
まあ流行らないってことで俺が男の子だってわかってくれたらいいんだけど。
じゃあ最後、なぜ司が俺に壁ドンをしているのか。
多分それは__
「俺…嫉妬してたんだよ?」
「…誰に?」
そう。司は俺に嫉妬していた。
なぜ嫉妬しているのかは知らないけど。
「君の助手だよ」
すると司は、ふふふ…と笑ってそう言った。
「ヤシロ?」
「そう!あの女の子さ!」
色々聞くことで、どんどん疑問が出てくる。
なぜヤシロに嫉妬しているのか。
俺が司を避けていたせいか。
なぜ急に姿を現したのか。
そんな疑問の中、司の話を聞くことになったのだ。