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オリビア・キンバリーが再三の出勤命令を無視し、もう己には何の関係もないことだという態度で友人や恋人と一緒に今までの憂さ晴らしのように遊び歩いていた週末の朝一番、彼女の処遇を決める会議が病院で行われていた。
その会議に出席していたキンバリーの顔は不機嫌さを具現化すればこのようになると思われる顔で、会議の参加者――集まっていたのは肩書きに長が着く人達ばかり――も、その態度には思うことがあっても口を差し挟まなかった。
誰にでもできると思っていたナースの仕事だが、それすらもロクに出来ないどころか、一歩間違えれば患者の命を奪いかねない事故を起こし、その責任を人に押し付けて逃走した――その言葉はキンバリーを酷く立腹させたが、その発言をしたのが病院長の為に怒りを堪えるしか出来なかった――彼女を雇っている理由がないこと、責任を感じて休職している副師長のクリフォードを除いた他のナースらへの聞き取りなどを行ったが、彼女が仕事熱心でどんな仕事にも前向きに頑張っているという評価を下すものは誰もおらず、皆が口を揃えて聞き取り調査をした事務員に伝えたのは、仕事ができないというのではなく、そもそも仕事をする気が無いようにしか思えない事、苦手を克服するために努力するのではなく、自らが楽をするためには周囲にすべてを任せればいいと考えているように感じたという現実だった。
ナースとしての適性が無かったのではないかとの手酷い意見がそこに付け加えられてテーブルの上を周回した時にはキンバリーへ集まる視線が、いつもは彼の地位に対する遠慮に包まれていたのだと教えるように冷笑の色を纏っていて、それに気付いてテーブルの下で拳を握りしめる。
「キンバリー副部長」
「何か」
会議の進行を任されている事務長が声に困惑と不安と不満を滲ませながら彼の名を呼び、呼ばれた方も精一杯の虚勢で胸を張って事務長を見返すと、仕事に私情を挟みたくはないが月曜日に出勤しなければこちらも法的手段に訴えることを伝えてほしいと淡々と宣告されて溜息をひとつ吐く。
キンバリーとて可愛い姪が起こした騒動に責任を感じていない訳ではなかった。
少し前に理事長から釘を刺されたこともあり、何とかしないといけないとは思っていたが、メッセージを送っても返事はなく、電話をかけても彼女に繋がることは無かった。
だからこちらこそこちらも困っていると怒鳴りたいのを堪えて無言で頷くと、アーチボルドが重苦しい息を吐く。
「これが最後通牒だと彼女にしっかり伝えておいてくれ」
その溜息と言葉に込められたものに気付けない彼ではない為に分かりましたと頷くと、彼女の事ばかりにかまけていられないと議題が新たに導入しようと考えている機器についての話へと移行する。
その話を半ば上の空で聞いていたキンバリーは会議が終わるまで気も漫ろになり、後日議事録を見るまで誰がどんな発言をしたのかすら覚えていられないのだった。
キンバリーにとっての不愉快極まりない会議を終えて己のオフィスに戻った彼は、苛立ちのままに受話器を取り上げ内線番号をプッシュし通話相手を一方的に呼び出して受話器を叩きつける。
己の可愛い姪のオリビアは確かにナースとしての適性は無かったかも知れないが、それを指導し一人前に育てるのが看護師長や副師長の役目ではないかとの思いを拳に込めてデスクを叩く。
「まったく……! どいつもこいつも役に立たない……!」
その最たる存在が己の姪だとは決して認めないキンバリーの耳にノックの音と失礼しますという疲労が滲んだ声が聞こえてドアが開く。
入室してきたのはオペの準備をしている時に呼び出されたヒルで、忙しいのに何を考えているんだという苛立ちが喉元まで出かかっているが、それを口に出す勇気はヒルにはなく、眉の角度で不愉快さを表すだけだった。
だからどうしたのかと問いかけたのだが、どうしたもこうしたもあるかと怒鳴られてその声に首を竦めてしまう。
忙しいオペの準備中に呼び出され、何だと理由を問えば理不尽に怒鳴られる。
何故こんな目に遭わなければならないんだとの思いが胸の中で渦巻き、一体どうしたのかと問いかけると、デスクを拳で叩きながらキンバリーがヒルへと向き直る。
その顔は今まで見たことが無いような焦燥感に彩られていて、ここまでキンバリーを焦らせるものは何だと自問した時、オリビアという名前が出てくる。
己の患者に対する医療ミスを起こしておきながらその場から逃走するだけではなく、その日以降出勤しないというのはナースの適性があるかどうか以前の問題ではないだろうかと思いつつこちらへと向き直ったキンバリーを見るが、怒り心頭のキンバリーはそれが気に食わなかったのか、何かおかしいかねとヒルを睨みつける。
「いいえ、別に笑ってなど……」
いないと口に出そうとした時、そもそもきみの患者が昏睡になどなっているのが悪いと言い出し、さすがにその言葉にはヒルも絶句してしまう。
「研修中のナースに昏睡状態の患者を担当させるのがそもそも悪い!」
何故そんな重要な仕事を彼女に与えたのかと腹立たしそうに吐き捨てられて呆然とその言葉を聞くしか出来なかったヒルだったが、お言葉ですが薬剤部から届けられる薬は患者一人ずつの管理がされている、そのダブルチェックを兼ねての準備の筈で、タブレットを見ながら薬のチェックをすることなど簡単で誰にでも出来るはずだと返すと、姪を非難された事に気付いたキンバリーがデスクに手をついて立ち上がる。
「口答えをするな!」
その、今まで一度も聞いたことが無いような怒声にヒルがただ茫然となるが、会議で覚えた不満を解消するように目の前にいるヒル目がけてキンバリーが理不尽極まりない言葉を投げつける。
それを何故黙って受け止めなければならないと内心呟き腿の横で拳を握った時、ナースの仕事など誰にでも出来る、お前の女も所詮その程度の女だと冷笑され、ヒルの脳内で何かが切れたような音が小さく響く。
「……誰にでもできる仕事すらロクに出来ない役立たずはあんたの姪だ」
「何だと!?」
「何も知らないくせに俺の女を貶すな」
彼女と付き合う前までは女などは掃いて捨てる程いる上に、色とりどりの頭の下には脳味噌ではなくスポンジ状のものが詰まっているだけだと思っていたが、この病院でモリスンという存在を知り、彼女の穏やかさや優しさ、そして家庭的な所に惹かれ、妻がいるにも関わらずにごく自然と男女の関係になって以来、ヒルにとって彼女はその他大勢の女性――その中には今では夫婦関係もなく、顔を合わせるのが月に一度あるかないかの妻も含まれる――とは全く別の存在になっていた。
彼女の自宅で、調味料の分量を間違えてやたらとスパイスが効いたカレーが完成し、汗を噴き出しながら二人でそれを食べたり、ホラー映画を恐る恐る観ながら悲鳴を上げたりする時に傍にいるだけで心が安らぐなど、ヒルの所謂ホワイトカラーと評される経歴の中で得ることが出来なかった安心を得られていたのだ。
そんな、唯一無二の安らぎを与えてくれる女性であるモリスンの事など何も知らないキンバリーに貶されるなど到底許せるはずがなかったし、ヒルは諦観していなかった。
だから低い声で言い返しながらデスクを両手で殴るとその物音にキンバリーの顔が引き攣るが、私の可愛いヴィリーを馬鹿にするのかと上ずった声がヒルに投げつけられる。
「何度でも言ってやる! あんたの姪が役立たずだから医療ミスが起きた! 俺の患者がもしあのミスで死ぬようなことになっていたらあんたの目の前で張り飛ばしていた!」
幸い彼女が放置した患者の容体は悪化せずに落ち着いたために今こうしていられるが、あの患者が死んでいれば事故調委員会にかけられたのは俺だ、どうしてあんな役立たずの為に俺のキャリアが潰されなければならないんだと、今まで溜まっていた鬱憤を晴らすように吐き捨てたヒルだったが、その声は廊下の外にまで聞こえる程の大きさだった。
今まで己の言う事ならば右を左とすら言ってきた追従しか能の無いと思っていたヒルの反抗的な言葉にキンバリーがわなわなと震えながら拳を握るのを見、言いたいことはそれだけならこれからオペがあるから失礼すると言い放ち、キンバリーの返事を聞く前に足音高く上司のオフィスを出ていく。
「あんたは素晴らしいドクターだと思っていたけどな」
あんな何の役にも立たない姪を庇うなんて信じられない、あんたも所詮自分の身内だけが可愛くて仕方がない凡人だったんだなと、キンバリーをというよりは己を嘲笑する顔で吐き捨てると、語気とは裏腹に肩を落としたままドアを開けて静かに出て行くのだった。
キンバリーのオフィスを出たヒルが次に向かわなければならないのはオペ室だったが、上手く心の整理がつけられずに困惑してしまっていた。
彼女を馬鹿にされた勢いでキンバリーに反抗してしまったが、明日からどんな顔をして彼に顔を合わせれば良いのかとさっき感情のまま本心をぶちまけたことに後悔しそうになる。
さっきも言ったが、本当にオリビアがいなければこんなことにはならなかっただろう。
彼女に対する恨みがむくむくと湧き上がるが、そうじゃないという小さな、だが決して無視できない声が胸の中から響き、その声に耳を傾けてみる。
お前は本当にあの男を尊敬していたのか。
その疑問に肩を揺らしたヒルは、あれでも尊敬できる所はあったと言い訳じみた言葉を呟くが、素直になれと彼女の声に促されて小さく息を吐く。
ヒルがこの病院で出世するために利用し、また利用されてきたキンバリーとの訣別の溜息になるが、そんなものかと冷えた笑い声をつい漏らしてしまい、情けないと己を含めた全てを笑い飛ばしたくなる。
そんなヒルの耳に心配そうな、だが会えたことが嬉しいと言いたげな声が届いて顔を振り向ける。
その声の主は昨日もヒルが食べたいと言った手料理を作ってくれたモリスンで、どうしたのと問いかけながら駆け寄ってきた為、その細い手首を掴んで強引に階段を上っていく。
「ちょ、ドクター・ヒル?どうしたのですか?」
周囲にいる患者や同僚たちの目を誤魔化すために余所余所しい問いを発しながらもついてくるモリスンの手を掴むだけで口もきかずに階段を駆け上り、先日も逢瀬に利用した屋上へと出ると、エレベーターホールの建物の陰に回り込み細い体を抱きしめる。
「ガス、どうしたの?何かあったの?」
この時間はオペの最中じゃなかったかと心配混じりの声に問われて何でもないが少しだけこうしていたいと珍しく素直な気持ちを吐露すると、その言葉から何かを察したらしいモリスンがヒルの背中をそっと抱きしめる。
「オペの不安?あなたはどんなオペでも大丈夫よ」
「……オリビアの件だ」
それ以上思い出すことも腹立たしいと歯噛みをした後に呟かれた言葉にモリスンが目を見張り、その件でキンバリーと今口論してきたと答えられて抱きしめられる。
だがそのハグで少し落ち着きを取り戻したのか、顔を上げたヒルが心配そうなモリスンの目尻にキスをし、お前が信じてくれるから大丈夫だと小さく笑い、意外な言葉を聞かされた衝撃にモリスンが目を見張って驚いてしまう。
「何だ、その顔は」
「だって……」
まさかあなたがここでそんなことを言ってくれるなんて思わなかった、だから嬉しいとモリスンが泣き笑いの顔になるが、愛する男を真正面から見つめた彼女は、あなたなら大丈夫、いつもと同じように出来る、だから頑張ってと励ましの言葉を告げて力を分け与えるように額にキスをする。
そのキスに目を閉じたヒルは、不思議なことに胸の奥に巣食っていた不満が薄らいだことに気付き、お前は俺にとっての女神だと呟きそうになるが、流石にそれは気恥ずかしくて行ってくるとだけ返す。
「今日はオニオンスープを作って待っているわ」
この間のミートパイの残りもあるから沢山食べてと、目尻の涙を指先で拭うモリスンに素っ気無い態度ながらも頷いたヒルは、帰りに連絡をすると告げて彼女に背中を見せる。
先日のように愛する男の背中を見送ったモリスンはその背中がさっき抱きしめたものと同一とは思えない力が漲っている事に気付き、今日のオペも絶対に大丈夫と誰に教わることもなく確信し、彼女自身も己の仕事に戻る為に屋上のドアを開けて階段を下りていくのだった。
キンバリーにとって今日という日は厄日としか思えない一日だった。
朝一番の会議では可愛いヴィリーが起こしたミスを議題にされ、月曜日に出勤しなければ法的手段に訴えると言われてしまった。
あんなにも可愛い姪を法的手段に訴えるなど血も涙もないのかと腸が煮えくりかえりそうなまま会議を終え、オフィスに戻って今回の件に絡んでいるヒルを呼び出してお前の責任だと声を荒げたが、逆にオリビアを非難する言葉を浴びせられてつい感情のままに怒鳴りつけてしまい、今まで従順な犬だと思っていた男に噛み付かれた衝撃は小さなものではないことを示すように仕事が終わり病院を愛車で飛び出した今でもヒルが肩を落として出て行く背中が脳裏にこびりついていた。
可愛がっていたペットに手を噛まれたらこのような気持ちになるのかと舌打ちをし、愛車で向かったのは自宅ではなく妹夫婦の家で、オリビアに会うことが出来れば話をしようと決めていた。
キンバリーにしてみれば、ナースを辞めるのならそれでも構わなかった。
ただ、職場放棄という状態のまま一度も出勤しないというのは社会人としての責任を放棄し、一人前の大人としてどうなのかと笑い者になってしまうように感じていた。
可愛い姪がそんな嘲笑を浴びせられるなど到底許せるはずもなく、それを避けるためには最低でも一度は職場に顔を出さなければならなかった。
嫌がるだろうがそれを説得するのが己の仕事だと感じているキンバリーがオリビアに会うため家に到着したのは病院を出てさほど時間が経っていない夜もまだ早い頃だった。
門を開けて貰って車をいつもよりは乱暴に停めて階段を上ったキンバリーがドアノッカーを叩きつけるよりも先に開き、中から拗ねたような申し訳なさを表すような顔のオリビアが出て来たために思わず大きな息をこぼす。
「ヴィリー、どうして電話にもメッセージにも答えてくれなかった?」
「……だって、怒ってると思ったから」
優秀な伯父に迷惑を掛けてしまった、そのことに怒られると思ったと素直に告白した姪にもう一度ため息をついたキンバリーだったが、怒っているとしたら私の電話に出なかった事だと腕を組んで彼女を見下ろす。
「……ごめん、なさい」
「よし。もう二度とするんじゃないぞ?」
己の怒りが何処にあるのかを伝えたキンバリーにオリビアが素直に謝り、彼女がそっと手を回してきて、それを避ける理由もないためにいつものように彼女の腰に腕を回して抱きしめると、安堵したような息が二人の間に落とされる。
「ごめんなさい」
「……今回の件で悪いと思っているんだな?」
「うん」
ラルフは簡単だと言ったが私にはナースの仕事は向いていなかったと自嘲するオリビアの額にキスをしたキンバリーは、リビングに入ってソファに腰を下ろすと可愛い姪を手招きして隣に座らせる。
幼い頃から何一つ変わっていない素直な行動に目を細め、確かにこの子にはナースのような仕事は向いていないのかも知れないと改めて気付き、血色の悪い頬を掌で覆うと手に重みが掛けられる。
「ナースに向いていなかったのは仕方がない。でも職場放棄はさすがにダメだぞ」
「……ごめんなさい」
「来週月曜日、私も一緒にいよう。出勤できるな?」
そしてその場で辞表を提出すればいいと、俯く姪の髪を撫でて優しく告げたキンバリーに寄りかかるようにオリビアが身体を寄せ、怖いと素直な気持ちを口にする。
「そうだな、確かに怖いな」
ミスを起こしたことについての追及があるかも知れないが、事務長のカーターは長々と説教をするタイプの男ではないから安心しろと宥めるように小さく笑い、私も横にいるから大丈夫だとも伝えると、それなら行くと意を決したようにオリビアが顔を上げる。
「ああ、月曜日迎えに来るから一緒に行こう」
「……うん、ありがとう、ラルフ」
「ああ」
起こしてしまった事態は今更どうしようもないが、せめて辞める事だけでも自らの口で伝えようと彼女を励まし、うんと返事をもらったことでこの話はもう終わりだとキンバリーが天井を見上げて溜息を吐く。
「気晴らしに遊びに行ってくればどうだ?」
「うん、彼と約束してるの」
もうすぐ彼が迎えに来てくれるはずとリビングの壁にかかっている時計を見上げたオリビアは、今日は彼が最近通うようになったらしいクラブに行ってくると笑みを浮かべ、楽しんで来いと笑って彼女の髪を撫でる。
「では私は帰ろう」
「もう帰っちゃうの?」
「ああ」
今日は少し疲れたから家でゆっくり酒でも飲んで寝ようと肩を竦めるキンバリーにオリビアが残念そうな顔になるが少し待ってと言い残してリビングを出て行き、戻ってきたときには一人前サイズの容器を持っていて、それはと小首を傾げてオリビアを見ると彼女の顔に照れたような笑みが浮かぶ。
「昨日ママと一緒に作ったグラタン。ラルフに食べて欲しくて残しておいたの」
良かったら食べてと笑うオリビアの肩を抱き、今日はビールを飲もうかワインにしようかなと笑って頬にキスをすると家人を呼んで持ち帰れるように袋に入れて貰い、オリビアが見送るために玄関までついてくる。
幼い頃から何も変わらないそれが嬉しい反面、ヒルが吐き捨てた言葉が脳裏によみがえり、頭を一つ振ってそれを追い出す。
例え馬鹿にされようがオリビアは守らなければならない存在だった。
その為ならば何でもすると、彼女がこの世に生を受けたときから思い続けている気持ちを浮上させたキンバリーは、遊ぶのも良いけれどあまり夜遊びをするなと忠告し、もう子供じゃないと頬を膨らませる姪に肩を揺らしてしまう。
「そんな顔をしていると本当に子供だぞ」
「むー」
「ほら、クラブに行くんだろう?楽しんでこい」
「うん。――ラルフ、気を付けてね!」
「ああ」
オリビアの背中を抱いて頬にキスをし、手土産だと袋を少し高く掲げたキンバリーは、遊びに行くのなら嫌な事を忘れるぐらい楽しんでおいでと笑顔で告げて愛車に乗り込んで自宅へと戻っていく。
その車が見えなくなるまで見送ったオリビアだったが、リビングに戻ると恋人から連絡が入っていて、もうすぐ家に着くとのメッセージにうんとだけ返し、気分を切り替えるように遊びに出かける準備をするのだった。