コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「レン……もう、終わりにしないか?」
レンはしばし黙って考えた。これまで、彼は数々の食べ物戦争を止めるために奔走してきた。
ラーメン帝国、そば王国、おでん帝国、そしてその後の数々の戦争。
そのすべてが一つの結末に向かっている気がしていた。
「いや、でもこれが最後だ。今度こそ、食べ物戦争を完全に終わらせる。」
時空を超えて戦ってきたレンの目には、決意と焦燥がにじんでいた。
食べ物同士が戦争を繰り広げ、ついには食文化そのものが歪んでしまった世界。
その全てを、今度こそ修正しなければならない。
時空修正装置「リセット・ドン!」が起動した。
「世界を完全に一つにする」という目的のため、レンは最終的な手段を取ることに決めた。
「これで終わるんだ。」
レンはスイッチを押し、時空の裂け目が広がった。
その瞬間、世界中の食べ物がひとつに融合し、あらゆる料理が一つの形に収束していく。
ラーメン、そば、おでん、パスタ、焼きそば、うどん……すべての文化が、混ざり合い、そして「究極の食べ物」が誕生した。
その名も―― 「ユニバーサル・フード」。
すべての食材がバランスよく融合し、どんな料理にもなりうる不思議な存在。
「ユニバーサル・フード」は、人々に新しい食の体験を提供し、もはや戦争を起こす理由はどこにも存在しなくなった。
「これが、平和な世界か……。」
レンは、ついに自分の使命を果たしたと感じた。
「ユニバーサル・フード」が存在することで、すべての食文化が調和し、対立することはなくなった。
世界中で、もはや食べ物を巡る争いは起こらない。
「食べ物に対する愛が、世界を支配する……」
レンたちは、何もかもが変わりきった新しい世界で生きていくことを決意した。
最終的に、レンは時空修正装置「リセット・ドン!」を再度発動し、すべての過去を一新させた。
食べ物の歴史が完全に書き換えられ、世界は再び平和を迎えた。
「これで、本当に終わったんだな……。」
レンは満足げに頷き、そして仲間たちに目を向けた。
時空大冒険を共にした仲間たちとともに、食べ物が一つに融合した新たな時代で、再び平和な日常を楽しむことになった。
「タイムパトロールは今日もサボる……」
レンたちの物語は、完結を迎えた。
だが、これが全ての物語の終わりではない。
食文化が一つになった世界は、新たな可能性を秘めているからだ。
彼らの冒険は、これからも続いていくのだろう――
――最終話『すべての食べ物が一つに』 完
作者からのコメント「駄作っすね」