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Find me wherever I go. 「どこにいても私を見つけ出して」
第1話 「片上という女」
カタガミ サガリ
片上 佐加里 という女は世間的に言う、陰キャというものだ
口が悪く、勉強も運動も出来ず高校に入ってからは仲が良い友達は数少なく、
進級して早々、突然のクラス替えがあり一年の頃仲が良かった友達と離れてしまい、今はただただネットにしか頼れない可愛そうな女だ。
そんな佐加里が夜になると親に隠れて使用している「みんなでチャット」と呼ばれるサイトは誰でも作れて誰でも入れるチャットルームや個人個人で対話できるチャットが備わっているなにかと使い勝手の良いサイトである。
佐加里はそこで「相tg」というハンドルネームで今日も今日とて会ったこともないネット人と会話をしていた。
ー 相tgさんが入室しました ー ー
笹生「 相tgさんいらっしゃい~ 」
バツイチ野村人「 らっしゃい~! 」
相tg「 笹生さん バツイチ野村人さん お久ん♪」
笹生「 めちゃくちゃお久~」
バツイチ野村人「 暫く来てなくて心配してたんだが… 」
相tg「 そうでしたか、心配をおかけしてすみませんでしたわ… 」
笹生「 何故にお嬢様言葉!? 」
バツイチ野村人「 あら、
このチャットではお嬢様言葉は当たり前ですわよ笹生様??」
相tg「 このチャットのルールを忘れましたの? 」
笹生「 … オホホホ!!そうでしたわね!! 」
この、お嬢様言葉とか「お久ん」の流れは「みんなでチャット」では日常茶飯事である。
ー 内田眞也さんが入室しました ー ー
ー 乱獲医者モンさんが入室しました ー ー
笹生「 内田眞也さん、乱獲医者モンさんいらっしゃい~ 」
バツイチ野村人「 いらっしゃいしゃい」
乱獲医者モン「 お久ん~暫く忙しすぎて全然これなかったにょ」
バツイチ野村人「 お久ですわね~ 何年ぶり???」
乱獲医者モン「 ”数日ぶり”ね」
内田眞也「 初めまして~内田眞也です( ・`ω・´)」
笹生「 内田眞也さんそれ本名だったり???」
内田眞也「 まさか~( ^ω^)」
乱獲医者モン「 本名でやってたら腹よじれるんだが 」
相tg「 流石に本名でやってたら面白い超えて怖い 」
笹生「 怖いどころかヤバいでしょ 」
内田眞也「 て言うかみなさん 」
バツイチ野村人「 どしたんどしたん 」
相tg「 わくわくんぬ 」
笹生「 わくわくんぬおもろ 」
乱獲医者モン「 わくわくんぬわくわくんぬ!! 」
笹生「乗っかんな乗っかんな笑」
内田眞也「 私とゲームしません? 」
ー 引き返せば良かったなんて今さらだな ー
笹生「 ゲーム?? いいですよやりましょ笑 」
相tg「 え、なにそれ面白そう 」
乱獲医者モン「 久々に本気出すわ 」
バツイチ野村人「 ↑ヤル気満々で草 まぁ私もやります~ 」
内田眞也「 みなさんノリがいいですね~じゃあみなさんゲームをやるということでいいですか??」
笹生「 いいですよ~ん 」
乱獲医者モン「 上に同じく~ 」
バツイチ野村人「 同じく~ 」
相tg「 同じく同じく ~ 」
内田眞也「 ちなみに途中棄権はできませんので」
内田眞也「 それではみなさまに招待状を送ったので是非ご確認を 」
笹生「 ?個人チャットの方きてないですけど笑 」
バツイチ野村人「 ゲームの招待状って個人チャットで来るん?それともここのチャットルーム??」
相tg「ガーディックフォンとかするんですか??笑」
内田眞也「 何言ってるんですか?
勿論 招待状は貴方達の家のポストの中に決まってるでしょう? 」
「 は? 」