すおさく。吸血鬼パロ。ちょっとグロいかも…?
一時的なヒートが来ると、誰かの血を欲する。酷い時はその対象の肉を引き裂いて食べる。桜は数ヶ月に1度、そんなヒートが起こってしまう。
その日は蘇枋は用事があり、帰宅が遅くなることになっていた。
桜は部屋で自分自身の腕を噛んで、自分自身の血を飲む。…まだ足りなくて更に深く、強く歯を食いしばる。痛いとわかっているのに。
痛さと蘇枋が帰ってこないという不安感で涙目になりながらも、ベッドに蹲り、必死に自分の腕を噛む。
「すっ、ぉ…ぁ…、。」
スマホからは通知音が先程から何度も鳴っている。それに気付いた桜がスマホに手を伸ばす。掴もうとしているが痛みの所為か手が震えて、掴めない。
「っ……ぅ、すぉっ」
…自分の手が美味しそうに見えてくる。そして薬指を咥える。
「ぅ”っ…あ”」
歯を立てている場所からどくどくと血が溢れる。それでも更に力を強める。まるで猛獣のように。
ガリッといった大きな音を立てて桜の指が第二関節の辺りで途切れた。
自分の指を必死に食す桜。
「ぅ、…ぇ…っ」
美味しい筈がない。でも、食べない訳にはいかない。
「ぅっ、がぁ…っ、」
桜は自分自身の指を食ったのだった。
「…っあ、、ぇ……、」
コメント
1件
まだ続くよん