『………………』
『………………』
気付いたら、おかめと狐は、とある部屋に
閉じ込められていて、壁の文字を見つめていた。
【この小瓶の中身を飲むと1時間後に鍵が開き、
この部屋から出る事が出来ます】
文字の下には、小瓶が置かれていた。
『……んー、鍵は閉まってたし、窓も無いし……
これは、本当に飲むしかなさそうだね〜』
『!ですが、小瓶の中身が分からない事には……』
考え込む2人。
『じゃあ、俺が飲もうか?』
おかめが、そう言い出すと、狐は慌てた。
『えっ!いや、俺が飲みます!おかめさんを
危険な目に合わせる訳にはいきませんから!!』
『いやいや、それは俺も一緒だし!!』
小瓶の取り合いに発展……。
『……力では、俺が上ですよっ!!』
『あっ!?』
狐は、おかめから小瓶を奪うと、中身を一気に
飲み干した。
『ちょっ!!きっつん!!大丈夫?』
『……はい、大丈夫……!!』
次の瞬間、狐はフラつき、おかめにもたれかかる。
『き、きっつん!!』
『……おかめ……さん……』
狐を見ると、顔が火照り、赤くなっていて、
瞳も潤んでいた。
その表情に、おかめはドキッとしたと同時に
悟った。
『……ひょっとして……媚薬……?』
狐の様子を見ると、そうとしか思えなかった。
だとしたら、この辛そうな狐を助ける方法は1つ……。
『……きっつん……俺が楽にしてあげるからね……』
おかめは、そう言うと狐を何度も抱いた……。
『ん……おかめ……さん……』
『ほら……まだ頑張れる?大丈夫……?』
まだ、効果が切れないのか……
辛そうな狐……だが、おかめに抱かれ、
幸せそうに微笑む……。
『……おかめさん……』
何度も何度もおかめの名前を呼ぶ狐。
『ん……好きだよ……きっつん……』
『……俺も……です……』
そして、何度目かの行為が終わった頃……
鍵の開く音がした。
『きっつん!開いたよ!!』
『……んん……』
媚薬の効果が消え……自分の膝枕で寝てしまっている
狐に声をかけるおかめ。
だが、起きる気配は全く無い……。
『……まぁ、いっか……鍵は開いたし……
慌てなくても……』
おかめは、そう言いながら、狐の頭を撫でる。
すると、狐はくすぐったそうに動き、
また眠りについた。
『……可愛いなぁ……俺の恋人は……』
その声が聞こえたのか聞こえていないのか
狐は眠りながら微笑んでいた。
コメント
6件
最高👍
最っ高でした、ほんとにありがとうございます!
Tiktokの方も見させてもらってます!