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※ 初投稿です
ご本人様とは全く関係ありません
誤字脱字多数有ります
解釈不一致
実在しない病気です
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あのあと、俺は家に帰ってから両親にいっぱい質問攻めをされた。
やれ、なんの病気だったやら、身体は大丈夫かやらと、ペタペタと身体を触りながら不安そうに聞かれた。
嘘はつきたくなかった。
qn,……うーん、何もなかったよ,笑
でも、『猫々病』のことは言わないでおいた。
まだ、自分の中で整理がついていなかったということもある。
でも、それ以上に彼等を心配させたくなかった。
だから、曖昧に微笑んで彼等の疑念をのらりくらりと交わし続けた。
qn,はぁ……疲れたなぁ。
両親を死ぬ気で説得したあと、苦手になってしまったお風呂に入り、ベットに沈み込む。
今日はもうたくさんだ。
病気のことも、体質のことも。
これから考えていかないといけないことばっかりだけど、今はただ何も考えず休みたい。
頭の中を空っぽにし、布団の上で脱力する。
すると、もう気持ち的にも体力的にも限界だったのか、いつの間にか眠ってしまっていた。
qn,……ん、?
突如として感じた、ぞくりという悪寒にぱちりと目が覚める。
何だか、とてつもない違和感がある。
寝ぼけ眼で辺りを見渡すと、薄っすらとカーテンから月明かりが差し込んできているが、
室内は寸分先の闇だった。
いきなりなんだ、と、起き上がってみる。
すると、先程から感じていた違和感の正体に気づいた……
qn,(は?!何これ……?)
何時もよりも随分と低い目線、
遥かに大きく見える部屋、
下を向けば、
真っ黒く美しい毛並みに覆われた足、腕、
恐る恐る触れれば、心地の良くふわふわとした、柔らかい感触を受ける。
qn,(こ、これって……)
急いで部屋にある鏡の前へと駆ける。
そこに居たのは、
闇夜の中、真っ黒い毛並みに覆われ、輝く黄金の瞳だけが淡い光を受け輝く、
小さな塊。
一匹の小柄な猫だった。