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暗くて…静かで…誰もいない…ただの暗いだけの空間に迷い混んだ…ここはどこなのか…なぜ僕がここにいるのかもわからない…ただわかるのは…人間じゃない何かがいることだ…それはどんどんズルズルと音を立ててこちらに近づいてきていた…僕は警戒をしながら…回りを見渡していた…何処から来ても良いように…だがその瞬間…あることに気付く…
「…あ…神の目がない…」
そう、いつもつけてるところに神の目はなく…風も操れない…そしてそう考えてたら地面が突然砕け散って、黒い手が回りから生え…僕の体を包み込むように掴み、化物が出てきた…
その言葉からしたら僕の体を乗っ取りたかったのだろう、僕を掴んでる手は力が入り、骨が砕ける音がすると同時に目を覚ます…
「ここは…夢…?」
「あら…起きたのかしら?」
そこにはクラクサナリデがいて…相変わらず…優しい顔をして…甘そうなキャンディを持ちながら笑顔で言う
「クラクサナリデビ?なぜ君がここに…」
「なぜって…ここはスメールシティよ?私がいてもおかしくないでしょう?」
「……それもそうだね…」
「逆に私の方が聞きたいわね、なぜあんなところで寝てるのかしら?それに寝るなんて珍しいわね、貴方はいつも眠ったりする人じゃないし…隙を簡単に出す人でもないでしょう?疲れてたのかしら?」
「……、僕も…よくわからない…でも眠気が襲ってきてたのは、覚えてる」
「魘されてたし…顔色も悪いわ…悪い夢でも見たの?」
「……、暗い世界で、僕の体を求めてよってきた変な奴がいたんだ、普通の妖魔には見えなかったけど」
「そう…じゃああと一つ質問するわね、なぜあんなところにいたのかしら?」
「人に呼ばれたんだ…困ってることがあって…助けてほしいって…あまりにお願いしてくるから…仕方なく行ったら…いつの間にか寝てしまって…君こそ質問が多いね?何かあるわけ?」
そう言うとクラクサナリデも困った顔をする
「えぇ…最近死亡者が出てるの…」
「死亡者?あまり出にくいと思うんだけど…ここはいつから墓参りの場所になったんだい? 」
「私だってここまで被害が出る前に警戒はしてるのだけど、急に人々が発狂しだしたり、急に血を出して倒れたりしてるの…その人達の共通点は…みんな寝ていること…だから夢と関係あるんじゃないかと私は思っているわ、もちろん夢に入ることも可能なのだけど…念のため、怪しい者がいないか確かめようと思って…」
「そしたら僕が珍しく寝てたから、、その事件に巻き込まれたと勘違いした…そう言うことかい?」
「えぇ…発狂する人達の中にも、急に暴れて殺戮をしだしたりもする人がいて大変なの、手伝ってくれないかしら」
「……、まぁ借りも返せてないし、いいだろう、」
とりあえずクラクサナリデと一緒に村を見てみる、本当に酷い有り様だ、回りは怪我し、場合によっては死体もある、
「……、妖魔なのか…?聞いたことがないぞ」
「それが難問なのよね、妖魔じゃない可能性が高い、となると人の手によるもの、痕跡とかがない以上、夢や元素力、もしくは昔の貴方みたいに、じゃ…がん…だったかしら?そう言う部類を使う人間がいるのかもしれないわ…」
クラクサナリデはそう言いつつ、人々を悲しそうな顔をして見つめていたが、彼女の手には少し力がこもっていた、珍しく怒ってあるようだ、そりゃそうだろう自分の民達が無惨に殺され、痕跡もなにもなしだからだ、
今回の奴は確かに謎も多い、だが短くまとめたら…誰かが、スメールシティの人々を狙っている…だからその犯人を見つけろってだけの話し…
「こんなこと…普通の人は簡単にできないはずよ、またアーカーシャと関係あるのかしら…」
「夢と関係がある以上、アーカーシャも絶対関係ない…とはいえないね、」
「こんなに痕跡がないのはおかしいと思うのだけど…とりあえず…被害にあって暴れだした人々は気絶させてるから、彼らの夢に入ってみましょう…何か手がかりがあるかもしれないわ…」
「そうだね…まぁなにもしないより良いとおもうよ…」