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へへ、可愛かよ🥰
a「え、閉められちゃった」
意味がわからなさそうに言う綾華。
戸惑いつつも僕に微笑んでくれる。
気まずい。
僕は一体何をどうしゃべればいいのだ。
喋るとしても盛り上がるのか…?
そういう思いだけが頭の中でグルグル回っている。
しつこいくらい頭の中が回転させられる。
m「あ、綾華…」
a「ん?何?」
m「け、景色綺麗だね、?…」
a「うん」
やっと話の話題が生まれたと思ったら秒で消えてしまう…
きっと僕はつまんないやつと思われているだろう。
嫌だ…
そう思われたくない。
僕は何故か緊張した。
お腹が痛くなるくらい、緊張した。
すると綾華が言った
a「元貴」
a「もし私が好きって言ったらどう思う?」
m「は?」
何を言っているんだ、
嬉しいに決まってる。
嬉しすぎてもう…なんか…やばいだろう。
m「ん…別に」
僕は冷たく言った。
どうせ好きなんて思っていないだろうと思ったからだ。
a「そうなんだ…」
m「…」
またこの気まずい空間だけが生まれてしまう。
でも綾華の少し悲しそうな反応に頭がいってしまう。
さっきからなんなんだ、これは…
a「海、綺麗だね」
m「う、うん//」
照れくさそうに言う僕。
いつもの僕じゃない。
綾華も涼ちゃんも、髙野も…
みんないつもと違う。
意味がわからなくなった。今日は不思議な日だ。
a「あっ元貴!そろそろ終わるよ」
m「うん」
観覧車が止まった。
w「お〜い!元貴ー!綾華ー!!」
若井達が呼んでいる。
t「どうだった?観覧車」
最悪だったよ。
あんたらのせいで。
m「なんか…恥ずかしかった」
a「!」
僕は素直じゃない。
これでもかっていうくらい素直じゃない。
素直じゃないのに…
なのに…
m「ちょっとだけ楽しかった」
a「元貴…」
a「楽しかったよ!」
r「へぇ〜?そうなんだ〜笑笑」
僕は正直に言ってしまった。
さっきから髙野と涼ちゃんが2人で会議をしているのはわかってる。
だけどなんの話だ…?
気になりすぎてぼーっとしていると…
w「あっ雨だ!」
t「え…まじ?」
a「なんで〜??」
r「た、確か天気予報は晴れだった気がする…」
涼ちゃんがスマホをいじり始めた。
r「うん、今日は晴れだよ」
w「おいおい天気予報のお兄さん!雨降ってきたぜ?」
t「せっかくの遊園地が」
みんなが落ち込んでる間、僕はなんにも思わなかった。
大雨が降り始めた。
t「やばい!とりあえずトイレに…」
みんなでトイレに向かう。
走るのに遅れてる綾華の手を僕は掴んだ。
m「急いで!」
a「うん…///」