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⚠︎注意⚠︎
・実際の国や政治等には関係ありません
あくまでキャラクターとしてお楽しみください
・少しグロシーン有り
17の誕生日
親父が死んだと報告があった
荒れた雪の日
地面は一面真っ白で
まるで何も書いてない新しいキャンパスみたいだった
兄弟達は父の訃報を知ると直ぐに家を出た
残ったのは俺と弟3人だけ
祖父と祖母は親父が死んでから慌ただしく走り回った
曾祖父は俺を悲しませないように距離を置いていた
『ねぇ親父、次は何を教えてくれるの?』
『そうだな、次は俺なりの銃の使い方を教えようか。』
最後にまともに交わした親父との会話
心のキャンパスが段々と染まっていく気がした
20の誕生日
弟と喧嘩をしてしまった
愛してやまない弟を
離れて行ってほしくなくて
側に居て欲しくて
手を挙げたら口から血を吐いて怒ってしまった
俺が手を挙げると弟3人はそれぞれ出て行って離れて行った
祖父と祖母は弟3人が出て行ってから俺に国の政治を教えた
曾祖父は俺を悲しませないように遊んでくれていた
『出ていくって……ダメだ。お前らは絶対に家から出さない。』
『ねぇ、兄さん。父さんが死んでからおかしいよ。』
最後にまともに交わした弟達との会話
心のキャンパスが段々と燃えていく気がした
25歳を過ぎた
良いライバルと友人に出会った
一緒に経済で戦う相手ができた
ある日アメリカが遊ぼうって誘ってきた
珍しかったし嬉しかったからそれに乗った
友達っていいなって思った
すこしだけ
すこしだけ家を回る時に気になった部屋があった
赤い絵の具で縁取りされた木でできた古扉
どうしても気になったから
アメリカが寝た後にこっそり見に行ってみた
部屋の扉は重かった
開けたらそこは真っ暗で
頭がおかしくなりそうだった
グチャ…グチャ…
歩く度に嫌な音が鳴った
鼻の奥を刺激する腐敗臭
『…電気を付けないと……』
付けたらダメだって思った
でも付けないとダメだって思った
電気のスイッチに手を置いた
カチ…ッ
音を立てて電気がついた
『うぁ……お”ぁぇ…ッッ…』
目の前は真っ赤だった
多分何年も放置された肉塊が詰まった袋
その近くに置いてあるナイフが刺さった親父の写真
『……親父…?』
近くにあった机の上には手紙が隠されてた
“拝啓、私が唯一愛した人へ”
君がこの手紙を読んだ頃には
きっともう私はここに居ないだろう
信じなくても良いから聞いて欲しい
私が君を愛していたって事を
帝国2人がどう思うかはわからない
でも俺は君にスベテを託したい
いつも君だけを愛していたよ“ロシア”
『親父……親父ぃ……ッ…あ“ぁあ…ッ!!』
多分初めてこんなに泣いた
親父が殺されたのが憎くて
親父が放置されてたのが苦しくて
愛してくれて嬉しかったから
大丈夫
大丈夫だよ親父
俺も親父を愛してる
そうだ俺も親父に手紙を書くよ
絶対に復讐するから俺を守ってねって
俺も愛してるからって
行動で伝えるから
親父の意思を注ぐから