「降り、重なり、想ふ。」
🤪 × 🍣
コンテスト参加用作品
#雨に輝くクローバー
・本作品にはBL要素が含まれます。純粋様や地雷様は視聴を控える事を推奨します。
・R18要素は含まれません
・誤字、脱字等ありましたらご報告お願いします。
・本作品に対する批判は一切受け付けません。
・ご本人様に一切の関係はありません。
🍣side
カーテンを思いっきり開ける。
🍣「っ…んん~、…!! っはぁ、…!」
隙間から差し込む太陽の光は眩しいくらいに光っている。朝起きてから太陽を浴びるのが日課。朝日を見ると目が覚める。
🤪「またやってん、…笑」
コーヒーを片手にこちらへと歩いてくる彼。
なんというか…ビジュがいい。
🍣「まろも太陽浴びる、?」
🤪「いや、…まろはええよ、…」
どうやら彼はあまり太陽の光が好きでは無いらしい。
🍣「そう、?」
🤪「まろはコーヒーで目覚ますので…。」
特殊だなぁ、と思いながら彼のコーヒーを見つめる。
🍣「…あ」
🤪「え、なに、」
🍣「今日天気いいから2人で散歩行こうよ、…!!」
🤪「げ、」
分かりやすく嫌そうな顔をする。
🍣「げ、とか言わないの、」
🤪「だって焼けるやん、…」
「暑いし…、デメリットしかないで、…?」
変な所に気使ってるよな、…
🍣「日焼け止め塗っとけばいいでしょ、、、」
🤪「でもな、、?!」
🍣「あーッ、はいはい、、笑」
長くなりそうなので間に入る。
🍣「…2人で出かけた事無かった、じゃん、…?」
🤪「…言われてみれば…そうやな、」
🍣「…してみたくない、、 ? 初デート…、 コテッ…」
🤪「…っ、」
いける。あと一押し。
🍣「…まろ、…ね、? ⸝⸝ 」
🤪「、…⸝」
彼が俺の上目遣いに弱いのは知ってる。付き合ってから判明した。
🤪「っ、…ないこが弁当作ってくれんなら、…」
🍣「もちろん、!!!笑」
🤪「、、!!」
喜怒哀楽が激しすぎる。本当に攻めかってぐらい可愛い。
🍣「じゃ、準備してね、…!!」
🤪「…⸝⸝ ← 嬉しい人」
🍣「よし、…」
🤪「準備できたで」
🍣「…じゃあ行こっか、!」
🤪「っあつ、…」
🍣「暖かいでしょ、…」
公園に着き、どこか食べれる場所を探している最中。
🤪「…あ、…あそこ空いてるで」
🍣「あそこでいっか、!」
丁度日陰のベンチが空いていたのでそこに向かう。人気もないし、俺らにはぴったりの場所だ。
🍣「はー、っ…ちょっと疲れたかも…」
🤪「…まろは暑い」
🍣「…俺もなんか暑くなってきた。」
ミラーリング、というものなのだろうか。
🤪「俺の移った、??笑」
🍣「…最悪、、⸝⸝」
着てきた上着を脱ぐ。少し寒いかと思った過去の自分が情けない。
🤪「…ないこ、」
🍣「なに、?」
🤪「キスマ、…見えてるで、?♡」
🍣「…は、⸝⸝」
首を限界まで曲げ下を見るが全然見えない。
「っえ、…ど、…どこ、…⸝⸝ !?」
🤪「ここ、 …チョンッ…」
🍣「んぁ、… ッッッ、、⸝⸝⸝⸝ !?!?」
触られたのは首の付け根の所ら辺。上着を来ていたため分かりずらくなってたようだ。
🍣「ッ、…最悪… 、⸝⸝」
🤪「昨日の…やろ、?♡」
🍣「ッッ~、…⸝⸝⸝⸝⸝⸝💢💢」
「お弁当ッッ、…食べるよ、…⸝⸝!!!」
恥ずかしすぎて話を逸らしてしまう。
🤪「ん、!! お弁当!!♪」
「何入ってるん~、?♪」
🍣「っん、…どうぞ、…パカッ…」
🤪「ん、…✨!! まろの好きなのばっかり!!✨」
わざと入れました、だなんて言えるわけない…。
🍣「た、…たまたまじゃない、…⸝⸝ ?」
🤪「…ほぇ〜、…たまたま、…笑」
にやけた顔でこちらを覗いてくる彼。
🍣「…な、…なに、…⸝⸝」
🤪「…ジーッ…」
🍣「…っ、…⸝⸝⸝⸝」
🤪「…ジーッ…✨」
🍣「ッッ、…や、…やめてよ、… ⸝⸝⸝⸝⸝」
🤪「ッッありがとっ、…!笑 ギューッ…!」
勢いよくハグしてくる。その姿はまるで飛び跳ねる猫のよう。
🍣「あ゛〜っ、…⸝⸝!! もうっ、⸝⸝!!ガシッ…!!」
「っあげるッッ、⸝⸝⸝!!! はいっ、!!⸝⸝ シュッッ!!!」
🤪「っんぐッ、… モグモグ…」
置いてあったお箸をすぐさま手に取り、唐揚げを取り、彼氏の口の中に突っ込む。
🍣「っ、…美味しい、…、、?」
🤪「ッッ、…めちゃ美味しい、…♡✨」
🍣「良かった、…笑 … 、。。。」
…あ。
🍣「ッッ、…ぉ、…おれッッ、…い…今、…ッッ、!⸝⸝⸝⸝」
🤪「…さりげなく…あーん、…してた、…な、笑」
🍣「ッッ、…⸝⸝⸝⸝⸝⸝」
恥ずかしい。やばい。恥ずかしい。
🤪「っ、…ないこもほら、…あーん、…笑」
こんな恥ずかしい思いをしたにも関わらず、更にその上をしようとしてくるまろ。
🍣「ッ、…じ…自分で食べれる、…っ、…⸝⸝」
🤪「んも~っ、…急にツンデレにならんといてや、…」
「食ーべーてー、…? 」
🍣「…ッ、…ゃ、…あ、…っ、… わ…ぇッ、… ⸝⸝⸝⸝」
🤪「っ、…バグりすぎ、…笑」
「ほら、…あーん…」
🍣「…、、ぁ、…ぁーん、… っ… ⸝⸝ パクッ…」
口を開け身を任せる。
口の中に広がるしょっぱい風味。 もちもちとした食感。
🤪「…どう、? 美味しい、、?笑」
🍣「…、自分で言うのもあれだけど、、… 美味しい、… ⸝⸝(小声」
ごめん恥ずい。()
🤪「…ぁ、…ないこ、…欠片、…付いてるで、」
🍣「っえ、…ど、…どこ、… ⸝⸝」
手で口周りを探るように触るがそれらしき物は見つからない。
🤪「…そこ、…」
🍣「っどこ、、… ⸝⸝」
🤪「、…もう、…スッ…」
🍣「え…」
彼の顔が近づいたと思った瞬間
🤪「…ペロ、ッ… 」
🍣「ッ、…ん、… ⸝⸝ 、!?」
🤪「…チュッ、…ペロッ…、」
🍣「っん、… んぅ…、⸝⸝ ビクッ… 」
口周りを舐めるようなキスをされる。
🤪「っ…取れたよ、」
「…ん、…うま、…モグモグ…」
🍣「ッ、…なんでわざわざ、…っ、⸝⸝⸝⸝ !!」
🤪「…可愛いから、笑」
🍣「ッ~゛、…パクパクッ、…⸝⸝⸝⸝」
ありえない。ここ公園なんだけど。
🤪「あぁ、…もう、…喉詰まるで、… ?笑」
🍣「…っ、…まりょもはべなよ、…モグモグ…、⸝⸝」
🤪「…ん、流石に唐揚げだけは無理や…、笑」
そう言い、お箸を取りおかずを取っていく。先程と同じものを取る彼のことを可愛いなと思った。
お弁当も綺麗に空になり。
2人で話し合った結果、もう少しベンチでゆっくりしようという事になった。
🍣「…ん~、…ちょっと涼しくなってきた、…」
🤪「やな、気持ちいいわ」
涼しいそよ風が俺たちの間をすり抜けていく。春らしい花の香りと街の香りがする。
🍣「…あ、…クローバー、…」
花の香りがした為、奥の方を見るとクローバーが一面を覆っていた。花が咲いている物やまだ葉の状態のものなど多種多様なクローバーが地を飾っているのがここからでも見える。
🤪「…、…」
🍣「…✨」
🤪「…、ないこ…! ちょっと待ってて、?」
🍣「…うん、…?」
そう言い、クローバーの方へと走り去っていく。
帰ってきた彼の手には
🤪「ごめん、…待たせたな、!」
🍣「ううん、…平気…、」
「で、…何作ってたの、…?」
🤪「ぁ、…こ、これ…、」
緑色の…
🍣「…これ、…クローバーの…冠、…?」
🤪「う、…うん、…」
クローバーの小さい冠があった。
🤪「…ないこに似合うと思って」
🍣「っっ、…⸝⸝」
急に恥ずかしくなるような事を言ってくる。
🤪「…、ポンッ…」
「…似合ってる 」
頭の上に冠がのせられる。快い風邪と共に深い緑の香りが流れてくる。
🍣「…、ありがと、…⸝⸝」
「…でもさ…、」
そう言い頭から冠を取る。
🍣「…ポンッ…」
🤪「っ、…ぇ、…」
🍣「ん、…まろも似合うよ、⸝⸝? 」
🤪「ッッ…」
「ありがと…、⸝」
🤪「でもな、…? お姫様にはこういう可愛いのが無いと、笑 ポンッ…」
さりげなくお姫様とか言うな
あと乗せるな
🍣「…っ、…ぉ、…王子様の頭には冠じゃん、…⸝⸝?」
🤪「…王子はお姫様が綺麗になってくれればなんでもええの、」
「お姫様が先。王子は後。」
🍣「っ、⸝⸝」
駄目だ。この公園に居ると一生ドキドキする。
🤪「…これ…持って帰る、…?」
🍣「…へ、? 勿論…」
🤪「え゛、…ええよ別に…、」
頑固拒否って感じの顔。
🍣「やだ。」
🤪「え~、…ん…まぁ、…別にええけど…」
一回目のデートなんだから思い出の品物は取っときたいじゃん、、、なんてね。
🤪「さて…、雲行きも怪しくなってきたし…帰ろか、」
🍣「…あれ、…本当だ…」
先程まで太陽が出ていた空は雲に覆われどよっとした雰囲気が漂っている。
🍣「…雨、…降らないといいね、」
🤪「…そっかないこ低気a」
🍣「いちいち言わんでええ!!笑」
そう言いながらベンチを離れる。
__気づかずに。
ガチャッ…
🍣「ただいま〜、…」
🤪「ただいま」
かなり早く着いた為雨に降られずに帰ってこれた。
🍣「雨降られなくて良かったね~、…」
🤪「やな、」
「…あ、ないこ」
🍣「ん?」
リビングに行こうとした足を止め彼の方を見る。
🤪「クローバー、取っときたいならまろが管理するで、?」
「ないこ枯らしそうやし」
🍣「失礼な…ッ、、、ガサゴソ…」
…、、あれ、
🍣「…、、? ガサゴソ…」
🤪「ないこ、…?どしたん、」
🍣「…ない、…」
🤪「え、…?」
🍣「クローバー…置いてきちゃった…」
🤪「…」
🍣「どっ、…どうしよ、…ッッ、… 」
体全体が冷めていくのが分かる。
🤪「…あれぐらいなら簡単に作れるけd」
🍣「あれじゃないと駄目なの…っ、…」
彼氏の話を遮ってしまう。けど今はそれどころじゃない。
🤪「…っ、…まろッ___」
🍣「…ッッ…俺取りに行ってくる、…!」
🤪「えッ、…でもこれから豪雨…ッッ、」
🍣「関係ないッ、…!! あのクローバーは “宝物” なのッ、…!!」
宝物。咄嗟に出た言葉だが本心だ。
🤪「っ、…雷とかッ、…雨とか怖いんじゃないんっ、…!?」
🍣「怖いけどクローバーの方が大事だからッ、!!」
「まろは家ん中で待ってて、!!着いてきちゃ駄目だからね!!」
🤪「待っ__」
バタンッ…!!
🍣「はぁっ、…はぁっ、…」
走れ…足動けッ、…
空は正に真っ黒。如何にも雨が降りそうな天候。
🍣「(っ、…怖いなんか思ってらんないッ、…)」
正直雨は苦手だ。あんな馬鹿暗い空間にずっと居るなんて考えられない。
と、思った矢先
…ポツッ…ポツッ…ザァーーッ…
🍣「ッ、…降ってきた…っ、…」
「…傘…かさ、…、、、」
「…ッッ、…ダッダッダッ…」
足元がびしゃびしゃと音を立てる。
🍣「…早くっ、…はやく…」
傘忘れたなんて考えてらんない。
はやく行かないと。
🍣「っ、…っべっ、…ベンチッ、…っはぁっ、…」
公園の中の道を走り抜けていく。
🍣「あ、…あった…、」
そこに置いてあったクローバーは、
形は崩れ泥に染まり黒く汚れていた。
🍣「…、っ、… ポタッ…」
そっとクローバーを手に取る。俺の髪から垂れた雫がクローバーに掛かる。
🍣「ッ…、バタッ…」
その場に座ってしまう。
<ないこッッ、…!!
後ろからまろの声がした。
🍣「っ、…まろ……、」
🤪「…ッ、、はぁ、…はぁ、…」
🍣「…これ、…クローバー…、、壊れちゃった…、、」
「作り直せなくなっちゃった、…まろが作ってくれたのに…」
「っ、…思い出が消えちゃう…」
🤪「…」
こんな場面で泣くなんて可笑しいのに。涙が雨に混ざり顔に垂れてくる。
🍣「ッ、初デートでっ…いっぱいドキドキして…っ、…思い出作れたと思ったのに…ッ、泣」
「…最悪だよッ、…泣」
🤪「…ッ、…いい思い出やろ、…っ、…、?」
🍣「っ…え、…ッ、泣」
🤪「…忘れもんしたのも…初デート出来たのも…まさかの雨降られたのも…」
「” 雨のおかげ “ で今こんなにお互いのこと思えてるんやで、…?」
「最悪なんて言わんといてや、」
彼の傘に雨粒が当たる音と雨音だけが鳴り響いている。
🤪「…クローバーが壊れたんのは俺も悲しいけど…、」
「…俺たちの思い出は壊れたりはせんやん、…」
🍣「ッ、…そうだね、…っ、…泣」
「…っ、…ごめんッ、… 泣」
🤪「…っ、…」
彼が傘を投げたと思ったら
🤪「…ギュッ…、」
🍣「…ギュ…」
彼の温もりが伝わり濡れた心の中がどんどん暖まっていく。耳元に聞こえて来るのは雨音と心臓の音だけ。心臓の音も1つなんかじゃない。
🤪「…っ、…」
🍣「…、⸝⸝」
離されたと同時に彼の美しい青髪に目が宿る。水が滴り落ちていく。彼の顔は何故だか明るくて。
🤪「…クローバー、…貸して、…」
🍣「…、ん…はい、… ⸝」
まだ割と綺麗な方の1本のクローバーを彼に渡す。
🤪「…スッ…」
耳に髪を掛けられる。と同時に何かが差し込むような感覚があった。
🍣「っ、…クローバー、…⸝⸝ ?」
🤪「ぉん、…似合っとるで、…笑」
自分からは全く見えないが彼の顔色を見る限り反応は良さそうだ。
🍣「…コスコスッ…」
…手に持っていた残りのクローバーを擦る。
汚れが落ちるように。
🤪「…、笑」
🍣「…こっち来て、…⸝⸝」
🤪「…ん、…」
そっと彼の耳にクローバーをかける。
🍣「…まろこそ似合ってる、…⸝⸝⸝」
🤪「…ッ、…ありがと、…」
🍣「…⸝⸝」
…こういう時ぐらい良いよね、
🍣「…、ちゅっ…⸝⸝」
🤪「…っ、… ⸝ 、?」
🍣「…、…っぷ…⸝⸝ 笑」
🤪「…、…笑」
見つめあっていたら何だか可笑しくなっちゃって。
そこから数十分間、2人で座っていた。
<「ないこ〜っ、…?? そろそろ行かんと〜」
🍣「待って〜!! 今行くから!!」
今日は2回目のデート。遊びたいとの希望があったので遊園地に行くことにした。
どうやら彼も日光が少し好きになったらしい。日焼け止めを塗れば”結構”日焼けしないことが分かったそう。いや馬鹿。
🍣「ッッ、…ぉわッ、…っと… 笑」
🤪「準備出来た?」
「忘れもん、してないよな?笑」
🍣「えー、…ハンカチ…スマホ、…」
…彼の胸元を見て思い出す。
「…ネックレスッッ、!!!」
🤪「も〜、…笑」
🍣「あれ…っ、…どこ置いたっけ…、」
<ないこ〜、…はよせぇや〜、…
🍣「ネックレスがないー!!!」
<先外出てるでー??
🍣「ちょっと待っ…あ、…あった、!!」
棚の下から取り、玄関に走る。
🤪「…はよしろ〜、笑」
🍣「…ん、…ちょっと待っててくれてもいいじゃん、!!」
🤪「えー、…やだ、…笑」
🍣「っおい、…!笑」
ドアに手をかけ、開く。
🍣「…行ってきます、!」
🤪「行ってきます」
家に一言言い、1歩踏み出した。
2人の胸元には緑色に光る水の宝石が、____
𝑒𝑛𝑑
遅くなり申し訳ないです
コメント
3件
コメント遅れてしまってすみません💦 参加ありがとうございます🥹💖 表現の仕方上手すぎて凄いなって思いました😭 タグに沿った素敵な作品ありがとうございます.ᐟ.ᐟ.ᐟ
ねぇ可愛いどうしようもうなんか可愛い大好き愛してる((((??