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「あ、あなたが私の結婚相手?!」
嘘でしょ…?!
「そうだけど」
そうだけどって…。
「とりあえず座ってくれない?」
「あ、うん」
この人は紅茶をおいて丁寧に座った。
「…おいしい」
こんなにおいしい紅茶飲んだことない…。
「で、なんで来たわけ?てか名前は? 」
「お母さんに言ってきてって言われたから来ただけで、名前は美奈です」
「ふーん… 俺は慧(けい)」
慧っていう名前なんだ。なんか、見た目に会ってる綺麗な名前だな。私本当にこの人と結婚するの…?
「あのさ、言いたいことあんだけど」
何?!まさか、好きとか…!
「これは政略結婚だから 俺が好きになることはないから じゃあ帰って あと、美奈は来週からこの家に住むから用意しといて」
…え?政略結婚なのは最初から知ってたけど…なんか悲しい。
「わかった… じゃあ、また来週、かな」
「…」
私は静かに家から出た。
『俺が好きになることはないから』
それが本当だとしてもそんな直球に言わなくてもいいじゃん…!冷たすぎる…!なんか腹立ってきた…。
決めた。私、好きにさせてみせる!
「ただいま」
「お帰りなさいませお嬢様」
私はすぐに部屋に行ってベッドに飛び込んだ。
「随分とお疲れのようですね」
「うん なんか余計な体力使った気分…」
来週からあの家で住むのか…
「そういえば、執事は私に着いてきてあっちの家で住むの?」
「いえ、私はこの家のものですので着いて行けません」
そっか… あっちに行ったら知ってる人は一人もいないのか。寂しいな…。
「…大丈夫ですよお嬢様 たまには挨拶しに行きますので」
「本当?」
「はい」
「絶対だよ!絶対!」
とうとうこの日が来てしまった…。
「じゃあ行くぞ」
「はい、」
慧さんが迎えに来てくれた。結構優しいところもある…のかな?
「あのさ 敬語やめろ」
「わかりまし… わかった…! 」
敬語そんなに嫌なのかな?慣れないな〜…。
やっぱり広い家…。ここで生活するのか。
よし!頑張ろう!
「部屋ここだから」
「ありがとう。そういえば、ご両親は?」
「親はほとんど毎日仕事。家事とかは執事とお手伝いに任せて お前は何もしなくていいから」
「わかった…」
そうなんだ。毎日仕事か…。いつか会ってみたいな。
ー 夜
「おい 部屋行くぞ」
何するんだろう。もう寝るのかな。それにしてもまだ20時だし早いんじゃ…。
「ベッド座って」
言われるがままに座る。
「どうし…わっ…!」
慧がいきなり押し倒してきた。
「え…?」
「顔赤すぎ」
そりゃあ赤くなるよ!!こんな整った顔してる人に押し倒されたら…!
「もしかして聞いてない?」
「聞いてないって何を…?」
「子供作る時のために開発すること」
…え?