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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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轟音とともに砂煙が巻き上がる。激闘の陰で、花咲萌のウサギ型ロボットは、異形の”ライオン”と対峙していた。


そのライオンは人を模しているようでいて、獣でもある。黄金の鬣を持ち、爛々と輝く赤い瞳。圧倒的な体格と、凶暴な気配。


萌は、ハンマーを構えていた。だが――


ズバァッッ!!


次の瞬間、血しぶきが舞った。


「――がっ……!!」


萌が宙を舞い、地面に叩きつけられる。カーディガンは裂け、血に染まる。ヘアピンも吹き飛び、白髪が荒々しく広がった。


だが、萌は笑っていた。


「……まだ……終わってないよぉ……」


ライオンは無言のまま、ゆっくりと彼女に近づく。


萌は震える腕でハンマーを支えながら、立ち上がろうとする。だが、体は言うことを聞かない。視界がぼやける。呼吸は浅い。


「……父さん……」 かすれた声で、萌はつぶやいた。


その瞬間、ライオンの爪が閃いた。


「やめろぉぉぉッ!!!」


――間一髪、黒い影が割り込む。吉田の傘がライオンの爪を受け止め、金属音が響く。


「よくやった、萌。あとは俺に任せろ。」 吉田の声は静かだったが、怒りが滲んでいた。


萌は、かすかに笑った。


「……吉田…………」


そして、彼女の意識は闇に沈んだ。


「……てめぇは絶対に許さねぇ。」 吉田はライオンを睨みつける。


「――行くぞ。」


戦場は、再び火を噴いた。

【参加型】吉田武史、再び闇へ

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